本文へ移動

貴重な古代瓦生産か 美浜・高善庵遺跡の調査「速報展」

2021年5月14日 05時00分 (5月14日 05時00分更新)
高善庵遺跡で見つかった瓦(手前)。興道寺廃寺跡の瓦(奥)と比べて、形がゆがんでいる=美浜町歴史文化館で

高善庵遺跡で見つかった瓦(手前)。興道寺廃寺跡の瓦(奥)と比べて、形がゆがんでいる=美浜町歴史文化館で

  • 高善庵遺跡で見つかった瓦(手前)。興道寺廃寺跡の瓦(奥)と比べて、形がゆがんでいる=美浜町歴史文化館で
  • 出土された11〜12世紀ごろの土師器の破片=美浜町歴史文化館で
 美浜町の高善庵(こぜんな)遺跡で行われている発掘調査の結果をまとめた速報展が、町歴史文化館で開かれている。見つかった古代瓦は、近くの国指定史跡の古代寺院「興道寺廃寺跡」で出土したものと同種と判明。松葉竜司副館長によると、古代で貴重とされた瓦窯が高善庵遺跡内にあった可能性が高く「興道寺廃寺に使われる瓦を生産、供給する役割を担っていたのでは」と分析する。六月二十七日まで。(栗田啓右)
 高善庵遺跡は興道寺廃寺跡の南一キロほどの山裾に位置し、興道寺が廃絶した十世紀以後が中心と考えられる。今回の調査(二〇一八〜二〇年度)では、遺跡内にある旧弥美小西分校跡地裏の山裾に、古代瓦が数十点点在している場所が見つかった。興道寺廃寺跡からすでに出土した瓦と同じ製作技法で、形がゆがんだ“失敗作”の瓦が多く、瓦を捨てる灰原だったと推測される。さらに標高が高い山の斜面で、同時代と思われる須恵器の破片もあった。松葉副館長によると、瓦とともに須恵器を焼成した瓦窯が存在した可能性が高いという。
 また、古代末期の山林寺院跡の一部とうかがえる遺構も発見。建物もしくは柵の柱穴とみられる穴があったほか、十一〜十二世紀ごろの土...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

記者へのメッセージポストへの投稿はこちらから

関連キーワード

PR情報

福井の新着

記事一覧