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可能性探りブログ小説 滋賀の歴史作家・矢的竜さん「ひこね発掘」

2021年5月14日 05時00分 (5月14日 05時00分更新)
執筆を進める矢的竜さんと、矢的さんの膝でブログをチェックするにゃんちゃん=滋賀県彦根市の自宅で

執筆を進める矢的竜さんと、矢的さんの膝でブログをチェックするにゃんちゃん=滋賀県彦根市の自宅で

  • 執筆を進める矢的竜さんと、矢的さんの膝でブログをチェックするにゃんちゃん=滋賀県彦根市の自宅で
  • ブログ「矢的竜のひこね発掘」の1ページ
 実力派で知られる歴史作家・矢的竜(やまとりゅう)さん(73)=滋賀県彦根市=が、インターネットで自作の無料公開を始めた。デビューから10年、質の高い小説を世に送り出してきたが、大ヒットとはならず、ここ数年は新刊が出せずにいた。悩んだ末、たどり着いたのがブログ開設。歴史豊かな街に住む利点を生かし、地域の逸話を個人で発信する。「多くの人に歴史の面白さを伝えたい。自分の新たな展開のきっかけにもなれば」と意欲を語る。(中村陽子)

地域の逸話発信 新しい読者に手応え

 ブログのタイトルは<矢的竜のひこね発掘>。最初の書き込みでは、飼い猫の<にゃんちゃん>が<養父>である矢的さんの近況と、今後の構想を案内した。二月末にスタートし、現在は週二回更新。矢的さんによる取材リポートや、にゃんちゃんの一人語りを交えながら、一カ月単位の読み切りで短編小説を書いてゆく。江戸期に彦根で作られた陶磁器「湖東焼」にまつわる物語など、これまであまり注目されていなかった幕末史がテーマだ。「ネットに書いてみると、全く知らない人から、直接『いいね』と反応がある。本で出すのとはまた違うやりがいがありますね」
 矢的さんは五十三歳の...

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