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「強い要望に毅然と断ることができなかった」スギ薬局ワクチン便宜問題、西尾市の近藤芳英副市長が謝罪

2021年5月11日 15時23分

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ワクチン接種予約の便宜について記者会見する、中村健市長(中央)、近藤芳英副市長(右)ら

ワクチン接種予約の便宜について記者会見する、中村健市長(中央)、近藤芳英副市長(右)ら

  • ワクチン接種予約の便宜について記者会見する、中村健市長(中央)、近藤芳英副市長(右)ら
  • 記者会見で謝罪の言葉を述べる愛知県西尾市の近藤芳英副市長
 新型コロナウイルスのワクチン接種で、愛知県西尾市の近藤芳英副市長が担当部局に指示し、市民で薬局大手スギ薬局を経営する「スギホールディングス」(同県大府市)の杉浦広一会長(70)と妻(67)の予約を優先的に確保していたことが11日、西尾市などへの取材で分かった。
 市によると、予約の特別対応は同社秘書らに再三依頼され、担当課が断ったものの、最終的に副市長と健康福祉部長が相談して配慮することを決めた。副市長は「行政の公平性を欠くことになり、大変申し訳ない」と陳謝、予約は既に取り消したと述べた。
 同社は取材に「便宜を図ってもらうよう依頼した認識はなかったが、事実関係を現在再確認している」とした。河野太郎行政改革担当相は記者会見で「全く必要のない対応だった」と批判した。
 副市長や市によると、今年4月、同社側から「高齢者の施設入所者枠で接種できないか」「会長夫妻は薬剤師なので、医療従事者の優先接種ができないか」と、担当課などに繰り返し打診があった。
 同市では5月6日に65歳以上の接種受け付けを開始。本来はコールセンターに電話するなどして申し込む必要があるが、夫妻は直接、健康課に連絡することで予約できるよう便宜が図られ、5月10日が接種日として仮押さえされた。
 市によると、同社と高齢者の健康づくりに関する連携協定を結んでおり、副市長は「これまでさまざまな形で支援をもらっていて、何らかの形でお返しできないかと思った。担当課が何度か断ったが、強い要望に毅然と断ることができなかった」と釈明した。中村健市長は記者会見し「市民の信用を著しく損ねてしまい、心からおわびする」と謝罪した。

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