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老舗変身 足羽山に新風 茶屋「あたらしや」 外装、メニュー…若者意識  

2021年5月11日 05時00分 (5月11日 09時52分更新)

新装した店内で客を迎える新谷さん(左)と妻の和代さん=福井市足羽1のあたらしやで


 福井市の足羽山公園で県内外の観光客を迎えてきた茶屋「あたらしや」が、店舗を改装してリニューアルオープンした。洋風に生まれ変わった店内は、昨年五月に店を継いだ五代目の新谷真久(まさひさ)さん(60)のこだわりが詰まる。新谷さんは「足羽山を訪れたお客さんに気持ちよく来てもらえるような店にしたい」と話す。 (波多野智月)

改装以前のあたらしや

 

洋風に生まれ変わった店舗=いずれも福井市足羽1のあたらしやで


創業百三十年の老舗。昔ながらの茶屋らしい畳敷きの店舗は、常連客から愛されながらも若者の利用が少なかった。近年では足羽山に若者向けのカフェができ、一層客足が流れがちに。二年前まで東京でエンジニアをしていた新谷さんは「店の歴史を自分の代で終わらせたくない」という思いから後を継ぎ、妻の和代さん(59)とともに、若い観光客にも魅力を感じてもらえる店舗づくりを始めた。
 鉄筋コンクリートの外観は、大屋根と煙突が特徴の北欧建築に一新。店内に入ると、吹き抜けの天井と黒いまきストーブが目を引く。テーブル席を増やした一方で、赤ちゃん連れの客に配慮し座敷席も残した。花見や紅葉のシーズンに楽しめるウッドデッキも整備し、犬を連れた客が気軽に利用できるよう工夫した。

とろっとした食感が特徴のパンケーキ

 リニューアルに合わせ、メニューを大幅に変更。昔ながらの田楽などは残しつつ、パティシエの経験がある長女の助言を受け、パンケーキやティラミスなどスイーツを充実させた。特にパンケーキはぷるぷるの生地が舌の上でとろける絶品。臭みのないウナギを使用した江戸前風のひつまぶしも人気だ。田楽や団子など、テークアウトメニューも取りそろえる。
 「店の雰囲気が壊れるのでは」との心配もあったが、常連にも新規客にも愛される店に生まれ変わった。新谷さんは「どの商品もこだわって作っている。今までと少し違うな、と思ってもらえたらうれしい」と話す。
 営業時間は午前十時〜午後五時。月曜定休。

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