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子どものため 地域のために 2児の母 日々奔走 

2021年5月10日 05時00分 (5月10日 09時57分更新)
2児の母でありながら地域に寄り添う警察官としても活躍する近藤さん=福井市の麻生津交番で

2児の母でありながら地域に寄り添う警察官としても活躍する近藤さん=福井市の麻生津交番で

 福井 麻生津交番の近藤さん 県警、女性活躍推進に力

 県警では近年、女性の活躍推進に力を入れている。ワークライフバランスなどの推進活動を定めた計画(二〇二一年四月〜二六年三月)では、女性警察官の採用拡大や、仕事と子育てを両立するための職場づくりなどを掲げている。出産を経て現場に復帰した巡査長の近藤優子さん(32)は、二児の母として育児に励みながら、現在は福井南署麻生津交番に勤務。「地域に身近なおまわりさんになりたい」と地域の安全を見守るために日々奔走している。 (堂下佳鈴)
 近藤さんは二〇一一年に警察官となり敦賀署に勤務。一三年四月に女性や子供に関わる業務などが多い福井署の生活安全課に異動した。一五年に職場結婚し、同年に長男を出産、翌年には長女が生まれた。育児休業と産前産後休暇を取得して、四年間職場を離れた。「同じように休暇を取っている先輩もいたし、周りの理解もあった」と長期の休暇を取ることにためらいはなかった。
 復帰した今も五歳と四歳の子供の育児があるため部分休業を取得。当直は免除され、働きやすい環境が整っており「上司もすごく気遣ってくれる。周りの支えがあってこそ」と感謝している。
 通学路に立っているおまわりさんに憧れて警察官になった。交番勤務では地域住民に「顔を見ると安心する」と言われることが「身近な存在になれていることを実感できやりがいがある」と笑顔を見せる。現在は子育てが優先だが「一区切りついたらバリバリ働きたい」と母になった今でも、意欲は途絶えない。
 県警警務課によると、二〇年の女性警察官の割合は10・1%。年々増加していて、二六年までに全体の12%以上を目指す。女性職員の育休と産休の取得率はいずれも100%で、職場復帰後も短時間勤務などの両立支援制度を利用できる。女性職員の昇任意欲を高めるために、二五年度末までに警部補を現在の5・7%から7%、警部を2・3%から5%程度までに増やすことを目指しており、女性の活躍推進に力を入れる。
 近藤さんは「女性幹部の育成も進んでいる。頼られる警察官になるためにもさまざまな部署で経験を積みたい」と目標を語った上で「次に続く後輩たちのためにも、警察官として活躍する自分の姿を見せられれば」と意気込みを新たにした。

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