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「挑戦」「わくわく」へ奮闘 県新ポスト2人に聞く 

2021年5月10日 05時00分 (5月10日 09時56分更新)

 県が「挑戦」や「わくわく」をキーワードに本年度新設した二つのポストが、注目を集めている。デジタル技術を社会変革につなげる取り組み「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の旗振り役、米倉広毅DX推進監(44)と、挑戦する若者の背中を押す役割を担う寺井優介チャレンジ応援ディレクター(37)。県民の暮らしをより豊かに変えようと奮闘する2人が、抱負と今後の展望を語った。 (聞き手・山本洋児、浅井貴司)

DXで県民の生活を豊かにしたいと話す米倉さん=県庁で

 生活を魅力的にしたい 米倉広毅DX推進監

 −着任から一カ月。DX推進の狙いは。
 「東京から福井に来て、全く新しい第二の人生を歩んでいるような感じ。福井の素晴らしい生活環境をDXで一層魅力的にしたい。DXは単なるデジタル化ではなく、情報を人工知能(AI)で分析して将来の予測を立てるなど、デジタルならではの価値を使って、仕事やサービスの形を変えていく取り組みだ」
 −具体的な活用案は。
 「子育て環境の整備や、生産性の向上による地域経済の活性化。道路の除雪状況を整理して『ここは通れるよ』と知らせることも考えられる。行政だからこそ持つデータも活用し、より大きな動きにつなげる」
 −県内の課題は。
 「既に全十七市町を回って官民に話を聞いた。皆さん具体的な一歩をどう踏み出すかという点で悩んでいる。利用する側について言うと、スマートフォンやパソコンの使い方が分からないという人がいれば、せっかくの取り組みも価値が限定されてしまう。誰ひとり取り残さず、みんなに便利だと思える環境をつくる」
 −これまでの仕事と行政の共通点は。
 「光ファイバーインターネットの立ち上げ、全国展開の時期に携わってきた。ネットのような社会基盤は使えて当たり前と思われるが、災害時でも使えるような維持、管理が大切だという文化を学んだ。今回のDX推進も、行政がやることは社会基盤的なものになっていく。前職で感じたことをしっかり反映したい」

 よねくら・ひろき 1977(昭和52)年生まれ、神奈川県出身。2000(平成12)年、NTT東日本入社。関連会社などを渡り歩き、起業支援にも取り組んだ。今年3月までNTTドコモ経営企画部で、料金戦略の策定に当たった。福井での生活は初めて。旅行で史跡巡りをした思い出がある。


チャレンジ応援ディレクターとして働く寺井さん=県庁前で

 地域で頑張る若者発掘 寺井優介チャレンジ応援ディレクター 

 −どういう役割のポストか。
 「一つは県内で地域活動を行う若者(プレーヤー)の応援。頑張っている人を発掘し、リスト化する。民と公をつなぐハブ(結節点)のような役割がある。もう一つは県内のワクワクドキドキをメディアを通じて県内外に発信する」
 −具体的には。
 「プレーヤーのリスト化はプロフィルづくり。就任後の二週間で三十人ほどの若者から話を聞いた。県庁内で共有し、この事業ならこの人がふさわしいなど、分かるようにする。ワクワクドキドキの発信は、面白い若者だけでなく、観光地や食など県全体のPRにも取り組む」
 −プレーヤーはどうやって発掘するのか。
 「面白い人からの紹介。がんがん会いに行き、話を聞くと、その人の好きなものや何がやりたいかが見えてくる」
 −「課長相当」の位置付け。理由は。
 「県庁外の若者らと、県庁代表として調整に当たる。部下も持つ。各課の若手職員を十人程度集めて五月にチームを結成する。部局横断的に情報を共有していく。関係課長と対等にやりとりもする」
 −県民のチャレンジをどう応援するか。
 「情報発信は一つの手段で、大事なのはモチベーションを上げること。キーワードは『化学変化』。人と人を掛け合わせ、面白い事業を生み出したい。大きな重圧はあるが、自身にとってもチャレンジだ」

 てらい・ゆうすけ 1983(昭和58)年生まれ、敦賀市出身。青山学院大を卒業し、2006(平成18)年に県庁入庁。ブランド営業課では、県公式恐竜ブランド「ジュラチック」の誕生、PRを担当した。危機対策・防災課を経て現職。趣味はサウナ、読書、登山など。福井市在住。


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