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【富山】「髪形の自由」委ねてV 脱「丸刈り」高岡第一

2021年5月10日 05時00分 (5月10日 09時46分更新)
表彰状を受け取る赤尾裕太主将(中央)の髪形は高校球児の代名詞「丸刈り頭」ではなかった=9日、富山県高岡市の高岡西部総合公園野球場で

表彰状を受け取る赤尾裕太主将(中央)の髪形は高校球児の代名詞「丸刈り頭」ではなかった=9日、富山県高岡市の高岡西部総合公園野球場で

◇県春季高校野球

 九日に富山県高岡市内であった春季県高校野球大会の決勝で優勝を果たした高岡第一。選手たちの中には、高校球児の代名詞でもある「丸刈り頭」ではない球児がいた。「丸刈りはやめよう」。発案は村本忠秀監督(56)だった。昨年末、練習終わりのミーティングで選手たちに提案した。
 選手に伝えたかったのは自己管理の大切さだ。村本監督は「大学、社会人になれば身だしなみを整えなければならない。自分で律することの大事さを理解してくれれば」と狙いを説明。一人前の大人になってもらうため、選手たちに「髪形の自由」を委ねた。
 選手たちも監督の意図を理解した。主軸の吉江一真選手(三年)は両サイドを刈り上げる髪形にしている。「最初は驚いたけど、社会人になったら当たり前のこと」と整えてから登校する。村本監督によると学校内での先生たちからの評判も上々だという。
 自立を促した選手たちは昨秋の三回戦敗退を糧に春の頂点に駆け上がった。村本監督は「成長している。少しずつ変化している」と目を細めた。
 高岡第一は一九八一年に甲子園に初出場。以降は聖地に届いていないが、昨夏の県独自大会でも優勝した県内の強豪校だ。県外に目を向ければ、大リーグマリナーズの菊池雄星投手や、同エンゼルスの大谷翔平選手が卒業した花巻東高(岩手県花巻市)などが球児の「脱丸刈り」を実践している。 (長森謙介、写真も)

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