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<あいちの民話を訪ねて>(35)銭洗い弁天(蟹江町)

2021年5月9日 05時00分 (5月29日 22時21分更新)
福徳が得られる竜神の池でお金を洗う加藤さん=蟹江町城4の銭洗尾張弁財天富吉神社で

福徳が得られる竜神の池でお金を洗う加藤さん=蟹江町城4の銭洗尾張弁財天富吉神社で

  • 福徳が得られる竜神の池でお金を洗う加藤さん=蟹江町城4の銭洗尾張弁財天富吉神社で
  • 敷地内にある蟹江城主の供養塔=蟹江町城4の銭洗尾張弁財天富吉神社で
 蟹江町城四の住宅地の一角に、銭洗尾張弁財天富吉神社がある。お社の奥に銭洗いの池と黄金の井戸があり、地元で観光ガイドをしていた加藤俊男さん(87)は「お金を洗うと御利益があるとされている」と話す。
 蟹江城が大地震で壊滅し、竜神は現在の銭洗弁天の周辺にあった大池に移ったと言い伝えられている。この池も一九六四年に埋め立てられたため、地元の人たちが竜神を富吉神社に祭り、その隣に銭洗弁天を造って竜神の化身とされる弁財天を祭ったという。
 今では、商売繁盛を祈る「パワースポット」に。竜の頭を模した石像前の池で、ざるやひしゃくを使って小銭を洗え、国内外から観光客が訪れることもある。
 郷土史研究家は、現在の地に竜神を祭るために富吉神社を設置した時に、「銭洗いと築城の話を絡めて物語が作られたのではないか」という見方をする。
 加藤さんに聞くと、蟹江合戦後、武士の魂が「ガタガタ」と民家を揺らしたなど、城や竜神にまつわる伝説がいくつも残っているとも。竜神は合戦を大変悲しんだとも伝えられ、敷地内には蟹江城主の供養塔も立つ。参拝者は福徳を得るとともに、平和や人々の幸せも祈りに来ている。
 (伊勢村優樹)

 その昔、水...

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