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<五輪リスク> (中)感染対策 看護師派遣、余裕はゼロ

2021年5月8日 05時00分 (5月8日 05時01分更新)
大会組織委員会が日本看護協会に協力を求めた文書

大会組織委員会が日本看護協会に協力を求めた文書

 「新型コロナウイルス感染症等の感染拡大に伴い、看護職の確保が不十分な状況に至っております」
 東京五輪・パラリンピックのため、大会組織委員会が日本看護協会へ送った四月九日付の文書。「大会にご活動頂く看護職の確保に関するご協力について」と題するA4二枚を、本紙は入手した。
 平身低頭、お願いや協力を依頼する文言が繰り返されていた。
 組織委は、大会期間とその前後に計五百人の看護職の派遣を依頼。条件は、一人当たり原則五日以上で、「早朝、深夜の場合あり」「飲食を提供予定(調整中)」と書かれている。
 日本看護協会は、本紙の取材に「組織委への回答を公表する予定はない」とする一方、都道府県看護協会に対応できる看護師の確保を要請した。関係者によると、人数の割り当てはなかったが、全国で感染が再び拡大し、医療従事者の負担が増えているだけに困惑が広がる。
 長野県看護協会は、加盟する医療機関に看護師を派遣できるかメールで問い合わせた。四月末までに八割近くから回答があったが、大半は対応できないとの返答だった。担当者は「感染状況などを踏まえると人員を出すのはどこも厳しいと思う」と話す。
 ある看護師も「現場から看護師...

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