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春も旬 穴水カキ全国発信 静岡のハナビラタケとセット販売

2021年5月8日 05時00分 (5月8日 10時14分更新)
旬が続く穴水産カキとハナビラタケをセットで販売する河端譲さん(右)と中川生馬さん=穴水町岩車で

旬が続く穴水産カキとハナビラタケをセットで販売する河端譲さん(右)と中川生馬さん=穴水町岩車で

  • 旬が続く穴水産カキとハナビラタケをセットで販売する河端譲さん(右)と中川生馬さん=穴水町岩車で
  • 白い花びらのような見た目が特徴のハナビラタケ(大井川電機製作所提供)

まつり中止打撃「売り上げの一助に」

 穴水町岩車でカキを養殖する河端譲さん(49)は、カキと静岡県産キノコ「ハナビラタケ」のセットをインターネット上で販売する。他県の特産品と組み、食べごろが続く町特産カキを全国にPRしたい考え。今年はコロナ禍で2月の町の一大イベント「雪中ジャンボかきまつり」が中止となり、地元生産業者は打撃を受けた。河端さんは「売り上げを伸ばす一助になれば」と期待する。 (森本尚平)
 冬のイメージがあるカキだが、穴水町では旬が続く。同町中居南で四十年以上カキを養殖する松村政揮さん(73)は「身がパンパンになっていて今が一番うまい」と話す。特に近年は海水温上昇などもあって成育がゆっくり進んでおり、五月終わりごろまでは食べごろが続くという。
 河端さんによると、今の時期はカキの殻が黒っぽくなり、ほんのりピンクを帯びる部分もある。河端さんは「桜カキ」と呼び「おいしいカキの証拠。穴水のカキは春が旬だ」と話す。
 旬が続くカキを全国発信しようと、セット販売を企画。以前からネット販売で協力する同町岩車の中川生馬(いくま)さん(42)が、ハナビラタケを生産する静岡県島田市の「大井川電機製作所」の広報をフリーランスで務めていた縁で実現した。
 大井川電機はもともとヘッドライト以外の自動車用電球を生産する会社。電球の発光ダイオード(LED)化の波もあり、新規事業で二〇一五年からハナビラタケ栽培に乗り出した。厳格な生産体制や電球で培った温度管理のノウハウを生かし、栽培の難しいハナビラタケを安定供給。昨年新たに稼働した工場では月間最大六万パックを出荷している。
 ただ他のキノコに比べハナビラタケは知名度が低い。同社の中河満社長は「認知度がまだまだ足りない。各地の特産品と連携しおいしさをPRしていきたい」とセット販売に協力する。
 両者の間を取り持つ中川さんは「ハナビラタケはどんな食材にも合う。カキと一緒にアヒージョで楽しんでもらい、二つのおいしさを一度に味わってもらえれば」と話す。
 殻付きカキ三十五個前後とむき身のカキ五百グラム(三十五個前後)、ハナビラタケ一パック八十グラムがセットで六千三百円(税と送料込み)。むき身が一キロのセットもある。注文サイトはこちらから。

【メモ】ハナビラタケ=標高1000メートル以上の高山で育ち、採取するのが困難なため「幻のキノコ」とも呼ばれる。名の通り白い花びらのような見た目が特徴。近年は生産が徐々に広がり、食感が良いため、アヒージョのほか、すき焼きや鍋、天ぷら、炊き込みご飯などさまざまな料理に使われている。


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