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小林化工新社長に田中氏 社外弁護士、体制を一新

2021年5月7日 05時00分 (5月7日 09時43分更新)
田中宏明氏

田中宏明氏


 違法な手順で製造したジェネリック医薬品(後発薬)で健康被害を招き、全国最長の百十六日間の業務停止命令を受けた「小林化工」(あわら市)は六日、新社長に弁護士の田中宏明氏(56)=第一東京弁護士会=が一日付で就任したと発表した。小林広幸前社長は同日付で問題の責任を取って辞任し、今後は被害者の補償対応に当たる。
 また、製造販売の現場責任者三人を新たに「微生物化学研究所」(京都府)から招いた。同社は小林化工の親会社、オリックス(東京)が出資する動物用ワクチン製造大手。三人のうち、現場トップの「総括製造販売責任者」を務める上野恭嗣氏(62)は、専務を兼ねる。社外取締役を新たに設け、製薬大手ノバルティスファーマの元取締役の川音聡氏(58)が就任。小林前社長の妻、順子氏は、一日付で副社長を退任した。
 小林化工は四月、医薬品の承認申請書類に虚偽記載などがあったとして、厚生労働省から十二製品の承認取り消し命令と業務改善命令を受けた。厚労省から今月二十八日までに業務改善計画を提出するよう求められており、引き続き新体制で策定に当たる。一方、県に提出した業務改善計画に沿う対応として、社長直轄のコンプライアンス推進室を設置した。内部通報の受付窓口で、従業員の声が田中新社長に届く仕組みになっているという。同社は「新体制の下、法令順守のための教育訓練や製造、品質管理体制の見直しを進めたい」としている。 (浅井貴司)

 田中 宏明氏(たなか・ひろあき) 早大院修了。96年弁護士登録。東京シティ法律税務事務所(現シティユーワ法律事務所)を経て、14年6月からGOF代表取締役。


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