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藤枝明誠、秋春連覇 高校野球県大会

2021年5月7日 05時00分 (5月7日 05時03分更新)
掛川西−藤枝明誠 8回裏藤枝明誠1死二、三塁、投手強襲の適時内野安打を放つ中野夢都選手=草薙球場で

掛川西−藤枝明誠 8回裏藤枝明誠1死二、三塁、投手強襲の適時内野安打を放つ中野夢都選手=草薙球場で

  • 掛川西−藤枝明誠 8回裏藤枝明誠1死二、三塁、投手強襲の適時内野安打を放つ中野夢都選手=草薙球場で
  • 掛川西−藤枝明誠 9回表掛川西1死一塁、右前打を放つ中山一輝選手=草薙球場で
  • 浜松工―静岡 力投する浜松工の太田涼=草薙球場で
 静岡市駿河区の草薙球場で五日、第六十八回春季東海地区高校野球県大会の決勝があり、藤枝明誠(中部三位)が3−2で掛川西(西部一位)を下した。初の頂点に立ち、秋春の連覇を果たした。
 雨が降りしきる中、両チーム投手陣が踏ん張り、七回まで1−1の同点で試合が進んだ。藤枝明誠は八回、相手投手の暴投や中野夢都(ゆうと)選手(三年)の適時打で着実に加点し、リードを守り切った。
 両校は二十日から三重県で開催される東海大会に出場する。藤枝明誠の光岡孝監督は「秋の東海大会では一勝もできなかった。次は何とか勝ち、前回より成長した姿を見せたい」と決意を語った。
 3位決定戦は浜松工が6−3で静岡に勝った。 (山手涼馬、谷口武)

◆実力磨き光る一打 藤枝明誠・中野

 2−1でリードする八回1死三塁。「抜けろ」−。藤枝明誠の中野夢都選手は高めに浮いた直球を投手に弾き返し、心の中で祈った。内野安打となり、貴重な追加点。今春からスタメンに抜てきされた六番の一振りが、チームの秋春二連覇を決定づけた。
 昨年の秋季大会は、捕手の控え選手。県大会、東海大会ともに代打のみの出場で、悔しさが募った。
 東海大会の初戦敗退後、チームの課題は得点力不足であることが明確になった。「持ち味は積極的に振るバッティング」と自己分析する中野選手。出場機会を得るため、光岡孝監督に三塁手へのコンバートを志願した。三塁の経験はない。「派手なプレーはできない。投手が打ち取った打球を確実に処理しよう」。徹底的に基礎を固めた。指揮官の目に留まり、スタメンを勝ち取った。光岡監督は「勝負強い中野が六番に入ることで、打線が機能する。守備もそつなくこなしてくれている」と評価する。
 東海大会では強豪が待ち構える。「(県外の)良い投手やチームがたくさんいる。勝ち進んで夏につなげたい」と中野選手。冷静に語りつつも、球児の瞳は既に春を越え、その先の聖地を見つめていた。

◆2安打も及ばず 掛川西・中山

 掛川西は粘投した投手陣を打線が援護できなかった。2安打を放った中山一輝選手(三年)は「足りないことだらけ」と悔しさを見せた。
 自身は今大会初スタメンだった。本職の捕手を務めるのは昨秋の県大会以来。これまでは外野手での起用が主で、河原崎琉衣選手(二年)に定位置を奪われていた。大石卓哉監督は「捕手の方がボールに常に触れる。打撃にもいいリズムができると思った」と抜てきの理由を語る。八回には盗塁も刺した。
 指揮官は「首の皮一枚の立ち位置から盛り返した。最後の夏にかける思いを爆発させてほしい」と期待を寄せる。五人の投手陣をどちらがどう支えていくか。正捕手争いが夏制覇の鍵になる。

◆3位の立役者に 浜松工・太田

 浜松工の二年生左腕、太田涼介投手が2試合連続で完投し、三位を決めた。先発を告げられたのは試合開始の三時間前。「移動するバスの中で抑えるシミュレーションしていました」。直球とカーブのコンビネーションがさえ、静岡打線のクリーンアップを1安打に封じた。
 打席では七回2死満塁で、この試合二度目の押し出し四球を選び、ダメ押し点をもぎ取った。一塁コーチャーに向かって、左手人さし指をクルクルと回した。本来は本塁打のジェスチャーだ。「本塁打ぐらいの価値があったので」
 投打に納得の内容を残し「今までで一番。自信になった」。今大会の背番号は18。目指すはもちろん、エースナンバーだ。
▽決勝
掛川西  100000001|2
藤枝明誠 10000002x|3
(掛)高橋、岩沢、後藤−中山一
(藤)小林、山田−萩原
▽三位決定戦
浜松工 500000100|6
静岡  000010200|3
(浜)太田涼−清水
(静)鈴木脩、舩橋、法月−川端
▽二塁打=渋谷(静)

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