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室町から明治の古文書を整理 湖西市・本興寺

2021年5月7日 05時00分 (5月7日 10時05分更新)
古文書を木箱から保存用の段ボール箱に移し替える研究員=湖西市鷲津の本興寺で

古文書を木箱から保存用の段ボール箱に移し替える研究員=湖西市鷲津の本興寺で

 湖西市鷲津の本興寺の宝蔵に収蔵された室町−明治時代の古文書二千十八点の整理と防虫処理の作業があった。寺が奈良市の公益財団法人「元興寺文化財研究所」に委託し、四人の研究員が古い木箱から和紙の劣化を抑える中性紙の段ボール箱に丁寧に移し替えた。
 宝蔵は江戸時代の建築で、老朽化が進んだため二〇〇二年に改修。法華宗の経典や文学作品、医学書、儒学書などが収められている。愛知県立大(愛知県長久手市)などが調査を進め、二〇年に宝蔵内の資料の目録を発行した。
 今回は元資料の劣化を防ぎ、今後の調査研究や活用に生かすための作業。虫食いや酸化で劣化しないよう、専用の段ボール箱に移して防虫剤を入れたほか目録の番号の順に並べ替えて探しやすくした。
 ちぎれたり壊れたりしないように、二冊以上の冊子を後になって一冊にとじ直して補強した資料も見つかった。同研究所の金沢馨研究員(28)は「何度も読めるようにした工夫に加え、本自体を床面から離して置くなど、資料が大切に保存されてきたと感じる」と話した。 
  (鈴木太郎)

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