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<Zooっとみかわ> (4)竹島水族館・カサゴ  

2021年5月5日 05時00分 (5月5日 12時02分更新)

名前が書かれたカラフルなブロックの穴に入るカサゴたち。アナゴも同居する=蒲郡市の竹島水族館で

 
 「あら、にのみやさん、あべさん、今日はご在宅?」「アナゴのみうらさん、今帰ってきたのね」。そんな会話が聞こえてきそう。ここは竹島水族館(蒲郡市)。カサゴが泳ぐ水槽に見えるのは、コンクリートブロックを重ねた手作りのお魚マンションだ。
 来館者が少なく、経営難に陥っていた十年前。人工岩は数十万円もかかるため、とても手が届かなかった。「安くて面白くて、お客さんも喜ぶ見せ方はないか」。小林龍二館長(40)と戸舘真人副館長(40)は知恵を絞った。
 注目したのは岩の隙間が好きなカサゴの性質だった。ホームセンターで買った一個数百円のブロックをスプレーで着色し、水槽に入れると期待通り、魚たちは穴にすっぽり入った。部屋番号と芸能人らの名前も書き、来館者の笑いを誘っている。
 暗褐色で地味なイメージの魚が、ここではレンズを向けられる人気者に。マンションは半年に一度、“新築”され、初夏に魚も入れ替わる。三河湾育ちのカサゴの子どもたちの入居で、いっそうにぎやかになりそうだ。
 写真と文・太田朗子

 カサゴ スズキ目メバル科。北海道南部から南の日本各地に分布。沿岸の岩礁域にすみ、体長25〜30センチほどに育つ。赤褐...

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