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<球心> 根尾、真価のアーチ 磨いた強振

2021年5月5日 05時00分 (5月5日 05時01分更新)

中日−DeNA 3回裏1死、根尾が右中間にプロ1号となる満塁本塁打を放つ

 ずっとできなかった動きが、あるとき突然、自分のものになっている。それが成長。全身を使って振り抜く。根尾らしいスイングで右翼席に架けたアーチが伸び盛りを感じさせる。三回1死満塁。ここぞの場面で、誰もが待ち望んだ一発。ファンが思わず出した歓声がしばらく途切れぬ中、喜びをかみしめるようにゆっくりとダイヤモンドを回った。「自分のスイングで振り抜くことができた。今までの打席が生きたのかな」と、この一打に至る過程に思いをはせた。
 1点差に追い上げられ、次の得点が試合の行方を左右する場面だった。DeNA大貫に対して第1打席では「直球と変化球を両方打ちにいって中途半端になった」と空振り三振。だから2ボールとなったところで、意識したのは「割り切り」だった。失敗を糧に速い球を待っていたからこそ、甘く入った142キロを体の前で捉えられた。
 プロ3年目での第1号。「やっと、と感じるか」と問われ「まあ、このくらいかな」と笑った。だがこの2年間はプロの速い球に振り遅れ、左方向への当たりやファウルになる場面が目立った。オープン戦で好調を維持し、初めて開幕戦の先発に名を連ねた今季もそう。23試合に先発しながら打率は...

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