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竜党総立ちの根尾満塁弾 伊東ヘッド&栗原コーチ“集中講義”が結実…走りながら「もっと打ちたいな」

2021年5月5日 06時00分

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3回裏、満塁本塁打を放ち、ナインに迎えられ喜ぶ根尾

3回裏、満塁本塁打を放ち、ナインに迎えられ喜ぶ根尾

◇4日 中日8―4DeNA(バンテリンドームナゴヤ)
 やはり“持ってる男”だった。中日のプロ3年目、根尾昂内野手(21)が「8番・左翼」で先発出場した4日のDeNA戦(バンテリンドームナゴヤ)で、1点リードの3回1死満塁の好機にプロ1号弾を右中間席にたたき込んだ。1号が満塁弾は史上87人目、セ・リーグでは史上32人目の快挙。この鮮烈で貴重な中押しに加え、先発・大野雄大投手(32)の粘投もあり、試合も8―4で快勝した。
 手応えはなくとも打球はすっ飛んでいった。「(本塁打の)感触はありませんでした」。それが根尾の本音。3回1死満塁。滞空時間の長い白球はきれいな放物線を描いた。通算105打席目。3年目のドラ1に待望のプロ1号が飛び出した。
 「試合の中でしか体感できないこともあります。打てなくてもスタメンで出していただいて。今までの打席が生きたのかなと思います」。制球が定まらないDeNA・大貫との第2打席。2ボールからの速球狙い。ドンピシャのタイミングで142キロを仕留めた。
 二塁手前でスピードを緩め、総立ちの竜党から祝福を受けると「ファンの期待に初めて応えられたかなと。ホームランの打席をまた再現できるように、長打を打てるように。走りながら『もっと打ちたいな』と思いました」と喜んだ。8回の第4打席では真ん中速球を中前へはじき返す。出場6試合ぶりのマルチ安打もマークした。
 1号の壁をぶち破るための“集中講義”が実を結んだ。伊東ヘッドと栗原打撃コーチは4月下旬、1軍投手の速球に差し込まれ気味で、なかなか結果を出せないでいた根尾への特別レッスンの時間提供を、与田監督に申し出た。指揮官が「いったん試合から外して」と語った4月22日のDeNA戦(横浜)からの数日間で、根尾に注入されたのは日米通算4367安打、イチロー(現マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクター)の練習方法だった。
 世界一になった2009年WBC。与田監督、伊東ヘッドらとともに日の丸を背負った栗原コーチが目の当たりにしたのは、広角打法のイチローが練習ではほぼ全球を引っ張り、右翼席へ放り込む姿だった。
 あれから12年。イチローからヒントを得て、根尾に提案したのは「前で打って引っ張る」。打撃練習で振り遅れは徐々に解消され「今は極端なぐらい(練習では前のポイントで打っている)。それが試合でちょうどよくなる」(同コーチ)。成果は目に見えて出ている。
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