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青柏祭 できることを精いっぱい

2021年5月5日 05時00分 (5月6日 10時20分更新)

巡行は中止されたものの、印鑰神社前に展示された「でか山」=七尾市府中町で、本社ヘリ「まなづる」から

でか山展示 見物で混雑

 七尾市の青柏祭の曳山(ひきやま)行事で巡行する府中町の山車「でか山」が飾られた同町の印鑰(いんにゃく)神社前では、青柏祭の神事が執り行われた。その直後にあった木遣りの舞台目当てで、多くの人が見物に訪れた。
 午後二時ごろ、大地主(おおとこぬし)神社の大森重宜宮司らが立ち寄り、清はらいの神事が行われた。その後、若衆や子どもがでか山の台に乗って、伝統の木遣り唄や祝い唄「七尾まだら」の踊りを披露。青空の下、祭りの太鼓や鐘とともに節のリズムが独特な唄がまちに響きわたった。同市湊町の源内清美さん(70)は混雑ぶりに驚きつつ「やっぱりでか山は最高ですね」と笑顔を見せた。 (大野沙羅)

でか山に乗って木遣り唄を披露する魚町の若衆たち=七尾市の和倉温泉お祭り会館で

若衆が木遣り唄をお祭り会館で披露

 青柏祭の曳山行事で巡行する巨大な山車「でか山」が見られる七尾市の和倉温泉お祭り会館では、魚町の若衆が展示中の同町のでか山の上に乗って、木遣り唄や祝い唄「七尾まだら」などを披露した。
 着物を着た魚町の若衆五人が展示しているでか山の横の台に乗り、祭り道具の「ざい」や扇を回しながら木遣り唄を披露。太鼓や鐘の音に合わせ、ステージでも若衆十五人が祝い唄「七尾まだら」などの踊りを披露した。熱気あふれる掛け声に、来場者は手拍子を鳴らしながら聞き入った。
 一昨年から木遣りを務めている同町の田村淳之さん(26)は「実際にでか山の上に乗ったら祭りの気分を味わえた。来年は町の中ででか山に乗れると良い」と話した。

神事に臨む神主ら=七尾市山王町で

大地主神社で神事「来年こそ絶対に」

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、山車「でか山」一基を展示し、二年連続で三基の巡行が中止になった七尾市の青柏祭の曳山行事は、同市山王町の大地主神社で神事が執り行われた。例年と異なり、神事の形が新しくなり、参列者は「来年こそは開催を」と新型コロナの終息を願った。
 神事には、十五人の神主が出席。神事には魚町、府中町、鍛冶町の総代や山王奉賛会の会員ら四十人以上が参列し、参道には大勢の地元住民が集まった。
 五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願う神事では、大森重宜宮司(60)が祝詞を奏上し、参列した代表者が順に玉串を奉納。続いて参道に移り、疫病や邪悪なものからまちを守る「道饗祭(みちわさい)」を行い、能登地方の安定と新型コロナの終息も併せて祈願した。
 例年は三町のでか山が市内を練り歩く前に神社前に勢ぞろいするが、今年は代わりに神輿と三町の「山ほこ」が並んだ。昨年は執り行われなかったが、大森重宗禰宜(30)が参道に張られたしめ綱を刀で切り放ち、山ほこなどに疫神を載せるための神事もした。
 大森宮司は山ほこを使ったこれまでにない神事を振り返り「五百年前に立ち返り、祭りの本質が分かってもらえたのではないか。今はできることをやっていくしかない」と語った。
 青柏祭でか山保存会会長の中村巧さん(76)は「来年は絶対に三町でやるぞ」と来年の開催に向けて力強く語った。

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