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かつて名門校で4番「辰吉丈一郎」に憧れた元高校球児がプロボクサーデビュー 愛工大名電出身の木附大己

2021年5月5日 06時00分

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6月27日にデビューする木附大己(左)

6月27日にデビューする木附大己(左)

  • 6月27日にデビューする木附大己(左)
  • 愛工大名電高では野球部で活躍した木附大己(本人提供)
 名門野球部で4番を打ったことがある元高校球児が、プロボクサーとしてデビューする。緑ジム(名古屋市緑区)の木附大己(23)。愛知・愛工大名電高時代は春夏の甲子園大会に出場することができなかったが、レギュラー選手として活躍。そんな男がボクシングの世界に飛び込んだ。昨年10月にはプロテストに合格。6月27日に名古屋国際会議場で太田彩千耶(18)=中日=との56・6キロ契約4回戦に臨む。
◇    ◇    ◇
 イチローら球界に名を残す名選手がプレーしていた愛工大名電高の野球部。そこで同じように3年間汗を流した木附が、ボクサーとしてプロデビューする。「気持ちの高まりはもうあります」。約2カ月後の初陣を前にすでに気合十分だ。
 愛工大名電高では2年秋からレギュラー。東海大会では1試合だけながら4番を任されたこともある。最後の試合となった3年夏の愛知大会決勝の中京大中京戦では、1点差を追いかける9回2死一塁で二飛を打ち上げたのが木附だった。走ることもできず、倒れ込んでしまったシーンは今でも鮮明に覚えている。
 野球に明け暮れた学生時代だが、辰吉丈一郎に憧れており、中学時代からボクシングが大好きだった。高校を卒業した後は軟式野球部のある会社へと就職したが、4カ月で退社。バットとグラブを置いてもボクシングへの思いは消えなかった。
 結婚し、長男も生まれていた。それどころか、夫人が次男出産を1カ月後に控えていた昨年3月に一念発起して緑ジムの門をたたいた。そして、わずか8カ月足らずでプロテストに合格。「(愛工大名電高で)きつい練習に耐えてきた経験があるから、それが今に生きてると思う」と言う。
 そんな木附の恩師である愛工大名電高の倉野光生監督(62)は「反射神経や俊敏性がすごくあった。筋肉質の体だったし、腹筋がハッキリ割れていた。『ボクサータイプのイメージだよね』と話していたくらい」と野球部のときを振り返る。そして、「相当な覚悟で挑んでいると思う。ぜひ頑張ってほしい。大エールを送りたいね」と励ましの言葉を贈った。
 デビュー戦にはかつてのチームメートらも多数応援に駆けつけてくれる予定だという。「負けている姿は見せたくないという気持ちが強いです」と木附。名門で鍛え上げた肉体、培った根性をベースに、プロのリングに上がる。
 ▼木附大己(きつき・だいき) 1997(平成9)年8月29日生まれ、名古屋市港区出身の23歳。168センチ。港楽小学校2年生のときに野球を始め、愛工大名電高でプレー。春夏の甲子園大会には出場できなかったが、主に内野のレギュラーとして活躍した。ボクシングは2020年3月に緑ジムに入門して始める。同年10月にプロテストに合格した。

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