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棚田の保全計画 中島・釶打を国認定 放棄地3ヘクタール解消など策列挙

2021年5月5日 05時00分 (5月6日 10時25分更新)
開設した無人直売所=七尾市中島町藤瀬で

開設した無人直売所=七尾市中島町藤瀬で

  • 開設した無人直売所=七尾市中島町藤瀬で
  • 直売所には地元農家が育てた野菜や花の苗が並ぶ=七尾市中島町藤瀬で

6次産業化へ 直売所の開設も

 七尾市中島町釶打(なたうち)地区の農家らでつくる「美土里(みどり)ネットなたうち振興協議会」がまとめた棚田保全や地域振興に向けた活動内容が、全国に先駆けて国の指定棚田地域振興活動計画に認定された。耕作放棄地解消や生産性向上に向けた具体策を列挙し、伝統文化継承も掲げる。計画に基づき、地元農家が手掛けた農産品を扱う無人直売所を開設した。 (稲垣達成)
 二〇二五年三月までの計画では、棚田の耕作放棄地三ヘクタールの解消や棚田米の販売量百トン拡大などを掲げる。地区の納涼祭や秋祭りで年間百人の誘客、空き家の古民家を活用したゲストハウスの開設、サクラの植樹なども盛り込む。同市の大泊町棚田協議会、能登町の町指定棚田地域振興協議会と共に昨年七月、全国で初めて国から棚田地域振興法に基づく認定を受けた。
 計画は農産物の生産から加工、販売まで手掛ける六次産業化の推進も掲げるため、地元農家らが棚田で育てた農産品などを扱う直売所を開設した。同市中島町藤瀬の県道沿いにプレハブ小屋を設置。今はオクラやカボチャなど野菜十種類、花五種類の苗が並ぶ。季節ごとに収穫される野菜はもちろん、冬季は漬物やみそなど加工品も販売予定だ。
 価格は八十〜百五十円とお手ごろ。二日に開設した直売所は無人のため、購入者は取り付けられた「料金箱」に自主的にお金を投入する。直売所を管理する農事組合法人なたうち代表の村田正明さん(73)は「信頼があるから成り立つ。地域おこしのためにも、長く続けられたら」と期待を寄せる。
 少子高齢化の波を受け、過疎が進む釶打。生鮮食品を扱う商店は地区にないといい、直売所は貴重な存在だ。午前十時の開店と同時に訪れた同市中島町鳥越の谷口丸美さん(67)は「近くて助かる。自転車でも来られる。顔のわかる人たちが丹精込めた農産品が購入できてうれしい」と話す。
 釶打地区の農家なら誰でも出品できる。管理人の米谷庄市さん(67)は「野菜も花もある。ふらっと気軽にのぞいてもらえれば」と語る。直売所のネーミングも募集している。午前十時〜午後七時。定休日は設ける予定だが、現時点で未定。(問)農事組合法人なたうち0767(66)0867

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