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<発掘‼ みか話~るど> (4)黒部の太陽(豊川市)

2021年5月4日 05時00分 (5月4日 10時33分更新)
セットに使われた岩の前で映画の台本やポスターなどを手にする「豊川『黒部の太陽』の会」のメンバー=豊川市穂ノ原のテクノスで

セットに使われた岩の前で映画の台本やポスターなどを手にする「豊川『黒部の太陽』の会」のメンバー=豊川市穂ノ原のテクノスで

  • セットに使われた岩の前で映画の台本やポスターなどを手にする「豊川『黒部の太陽』の会」のメンバー=豊川市穂ノ原のテクノスで
  • 実物大に造られた撮影セットのトンネル=豊川「黒部の太陽」の会提供
 掘削が進むトンネルで水があふれ出すシーンが衝撃を与えた。「世紀の大事業」といわれた黒部ダム(富山県)建設に挑む人々の苦闘を描いた日本映画の超大作「黒部の太陽」。豊川市で撮影され、俳優の故・石原裕次郎さんと故・三船敏郎さんの昭和の二大スターも訪れた。
 ロケがあったのは、一九六七年九月から約三カ月間。実際の工事に加わった熊谷組の豊川市穂ノ原にある豊川工場(現テクノス)が使われた。撮影されたのは映画の主要部分となるトンネル掘削工事のシーン。敷地内に高さ六メートル、幅七メートルの実物大の本トンネルなどが全長約二百メートルにわたって再現された。
 熊谷組はダム建設に伴うトンネル工事の最大の難所となった「破砕帯(はさいたい)」と呼ばれる軟弱な地層の掘削に挑み、七カ月かけて約八十メートルの突破に成功した。豊川工場には、この難工事で使われた資機材が保管されていたため、ロケ地に選ばれた。
 元熊谷組社員の後田昭さん(80)=豊川市上長山町=は撮影の三カ月前、上司から「裕ちゃんと一緒に仕事してくれんか」と台本を渡され、セットの段取りを任された。「削岩機を付けた鉄やぐらや、破砕帯から水を抜くパイロット坑も本物...

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