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「考えすぎ。全部出せ、捨てろ。中身なんか関係ねえ」先輩・福士加代子の言葉を胸に安藤友香が五輪切符つかんだ【陸上・日本選手権】

2021年5月3日 21時56分

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女子1万メートル 力走する、優勝した広中璃梨佳(右)と2位の安藤友香

女子1万メートル 力走する、優勝した広中璃梨佳(右)と2位の安藤友香

◇3日 陸上 日本選手権女子1万メートル(静岡県袋井市・エコパスタジアム)
 最後まで諦めない。安藤友香(27)=ワコール=がランナー人生を体現するレースで五輪切符をもぎ取った。8600メートル、先にスパートをかけた広中璃梨佳(20)=日本郵政グループ=に差を広げられかけたが「絶対に背中は離さない」と食い下がる。ダラリと下げた腕をここぞと振っての踏ん張りが効き、五輪参加標準記録を約7秒上回るタイム(31分18秒18)、2位でゴールした。
 「広中さんがいいペースで頑張ってくれた。広中さんがいなかったらこのタイムも順位もない。あとは自分を信じて走った」。真っ先に広中に抱きついて謝意を伝え、感極まった。
 東京五輪への道は山あり谷あり―。初マラソンとなった2017年名古屋ウィメンズで2時間21分36秒の快記録を出し、女子マラソン界の新星と注目されたが、以降は相次ぐけがなどで低迷。所属チームも変わった。
 「当時は自分が招いたことを何かのせいにしていた」。マラソンの代表選考から脱落し、五輪は夢物語となりかけた。
 悩み苦しむ安藤に助け舟を出したのは、ワコールの先輩にあたる福士加代子(39)。「考えすぎ。全部出せ、捨てろ。中身なんか関係ねえ」と安藤へ語りかけた。過去の栄光にとらわれない大ベテランの姿が、再起へのヒントになった。
 「いろんなことがあって今がある。切符をつかみ取ることができたのは、過去の自分より成長できたからかな」と安藤。マラソンからトラックへ舞台を移し、また新たな自分で五輪に挑む。
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