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高島礼子「被爆者の話で気持ちが入った」、黒谷友香「戦争は過去の出来事ではない」 映画「祈り―」、8月20日公開決定 ポスタービジュアルも解禁

2021年5月4日 05時00分

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映画のワンシーンで祈りをささげる高島礼子(手前)と黒谷友香(後列中央)

映画のワンシーンで祈りをささげる高島礼子(手前)と黒谷友香(後列中央)

  • 映画のワンシーンで祈りをささげる高島礼子(手前)と黒谷友香(後列中央)
  • 初公開となるポスタービジュアル
 新型コロナウイルス感染拡大により延期となっていた映画「祈り―幻に長崎を想う刻(とき)―」(松村克弥監督)の公開日が8月20日に決定した。女優の高島礼子(56)と黒谷友香(45)がダブル主演する同作は、昭和32年の被爆後の長崎を舞台に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を人知れず運び出そうとする鹿(高島)と忍(黒谷)の二人の女性を描いた人間ドラマ。ポスタービジュアルも初公開された。
 1945年8月9日。長崎では、東洋一の大聖堂とうたわれた浦上天主堂の上空に米軍の原爆が投下され、長崎市の人口24万人のうち約7万4000人が亡くなった。
 今作は、明治の長崎市に生まれ、日本の演劇界に多大な影響と発展に寄与した劇作家で演出家の田中千禾夫(ちかお)さんが、戦争と原爆の悲惨さを後世に伝えていきたいと1959年に発表し、第6回岸田演劇賞、第10回芸術選奨文部大臣賞を受賞した戯曲「マリアの首―幻に長崎を想う曲―」を原作として初映画化した。
 高島は被爆のケロイドを持つカトリック信徒・鹿役、黒谷は詩集を売りながら、原爆の跡地で自分を犯した憎き男を探している忍役を熱演。ほかに田辺誠一、金児憲史、村田雄浩、寺田農、柄本明、温水洋一ら個性派・実力派俳優陣が脇を固める。
 初公開となるポスタービジュアルでは、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像と美しい海辺の夕景をバックに高島と黒谷の2人がたたずむ全身カットを配置。また、兵器廃絶を訴えるローマ法王が長崎を訪れた際に強い関心を寄せたという写真「焼き場に立つ少年」も象徴的に使用されている。
 高島は「撮影前に長崎で被爆者の方から直接お話を伺ったことで、とても気持ちの入った演技ができました。教科書では習わなかったことや被害の大きさ、被爆者差別などを知ってがくぜんとしました」と述懐しながら「コロナ禍にある現在との共通点も強く感じます。本作では、皆さんが1つの目的を持って力を合わせれば、きっと成果につながるという熱いメッセージが込められています。ぜひ、映画をご覧いただき、何かを感じ取っていただければと思います」とコメント。
 黒谷も「長崎ロケに向かう飛行機が徐々に高度を下げ、眼下に広がる街並みの中に人々の暮らしを見た時、戦争は過去にあった出来事などではなく、人類が確かに行ってしまったしわざであって、何かの歯車が少し狂っただけで、この当たり前な平和は保っていられなくなるのだと強く感じました。世代を超えて、特に若い方々にぜひ見ていただけたらと思っています」と呼びかけている。
 長崎では、8月13日からユナイテッド・シネマ長崎で先行公開される。

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