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「仕事柄、目の輝きも決め手に…」鈴木隆司さんが語ったカレンブーケドールとの出会い【天皇賞・春・馬主直撃】

2021年5月1日 06時00分

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カレンブーケドールのオーナーの鈴木隆司さん(本人提供)

カレンブーケドールのオーナーの鈴木隆司さん(本人提供)

◇インタビュー「熱中オーナーズサロン」
 春のG1に注目馬を送り込むオーナーから話を聞く「熱中オーナーズサロン」。第3弾は天皇賞・春にカレンブーケドールを出走させる鈴木隆司さんだ。牝馬として68年ぶりの春の盾制覇がかかる一戦を前に、愛馬への思いやレースについてリモート取材で語ってもらった。(聞き手・関俊彦)
―日本の競馬界で活躍している個人馬主の一人である鈴木隆司さん。まずは競馬に興味を持ったきっかけは
 「小学生の頃からなぜかしら馬が好きだったので、近所の園田競馬場へ母らに連れて行ってもらっていました。実は騎手になりたかったのですが、体が大きくなってしまったので断念して、大学まで野球をしていました。競馬に携わりたいと思ったのは、ロングエースが勝ったダービーを見てからです」
 ―馬主さんになったのはいつ
 「約25年前(馬主登録は1998年)です。初めて購入したのはカレンバレリーナ(父サンデーサイレンス)で、カレンカブリオール(父・タヤスツヨシ)が初勝利(2000年10月・3歳新馬)でした」
 ―印象的な冠名と勝負服の由来は
 「勝負服は阪神タイガースとイタリアのサッカーチームをモチーフにしています。もともと白と黒、赤色が好きということもあります。冠名は親バカです」
 ―近年では年間4~6頭ほどを走らせているが、馬を選ぶポイントは
 「(自ら購入した牝馬の)繁殖が半分以上ですね。年に1~2頭セレクトセールで、血統と好きな形の馬を購入しています。今年の2歳馬では、カレンチャン×ハーツクライ(カレンイモーション)に期待しています」
 ―そんな中、カレンブーケドールは庭先取引での購入。初めて見た時の印象は
 「実際に生で社台ファームに見に行かせてもらった時に、皮膚が薄く、とびきりあか抜けた一頭がブーケでした。仕事柄、目の輝きも決め手になりました」
 ―デビューから14戦で掲示板を外したことがなく、ジャパンカップなどG1でも2着が3回。持ち味は
 「切れ味は他のディープインパクト産駒より劣りますが、長く良い脚を使えるところが強みです。スタミナもあると思います」
 ―牝馬で制したのは1953年のレダが最後というほど天皇賞・春は牝馬にとって鬼門だが、参戦を決めた経緯は
 「実は昨年の春もドバイ(シーマクラシック)と天皇賞・春の選択肢があり、ドバイになった経緯がありました(※昨年のドバイ国際競走は新型コロナウイルスの影響で全レース中止)。ブーケは遺伝子検査的にも長距離なので初距離ですが、掛からなければ頑張ってくれると思います」
 ―遺伝子の裏付けもあると。今年は鈴木さんの地元である阪神開催の天皇賞・春で期する思いを
 「天皇賞・春はカレンミロティックが15年にゴールドシップの3着、16年にはキタサンブラックから鼻差の2着。いつかはリベンジしたいと思っていました」
 ―最後にカレンブーケドールのファンに向けてメッセージを
 「牝馬が不利なレースというのは存じていますが、今年は3頭も牝馬が登録しているのも何かの縁だと思います。最近は牝馬が話題になることが多く、牡馬に負けないくらいの成績を残しています。長距離部門でもブーケドールをはじめ、牝馬3頭で風穴を開けられたらと思っています。ファンの皆さまも牝馬の挑戦を応援してくれたらありがたいですね。よろしくお願いします」
 ▼鈴木隆司(すずき・たかし)神戸市出身。同市灘区の鈴木眼科クリニックの院長。現2歳世代を含み、これまで72頭を所有してG13勝を含む重賞11勝。主な活躍馬はカレンチャン(2011年スプリンターズS、12年高松宮記念など)、カレンブラックヒル(12年NHKマイルCなど)、カレンミロティック(13年金鯱賞)。現役ではカレンブーケドールのほか、今年のオーシャンSなど2度のG32着があるカレンモエなどが活躍している。冠名の「カレン」は娘の名前から。

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