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玉村、初登板飾れず プロ野球・広島 先発も5回5失点 

2021年4月30日 05時00分 (4月30日 09時48分更新)
DeNA戦でプロ初登板初先発し、5回5失点の広島・玉村=マツダスタジアムで

DeNA戦でプロ初登板初先発し、5回5失点の広島・玉村=マツダスタジアムで


 プロ野球・広島の二年目左腕、玉村昇悟(丹生高出身)が二十九日、マツダスタジアムでのDeNA戦で、プロ初登板した。先発で5回を投げ5失点。一軍デビューを白星で飾ることはできなかった。=<14>面参照
 玉村は140キロ中盤の速球を軸に組み立てた。一回は三者凡退で抑える上々の立ち上がりだったが、1点の援護をもらった直後の二回、失策で同点に。四回は先頭のオースティンに勝ち越しの本塁打を浴び、なお2死一塁でソトにこの回2本目の本塁打を打たれた。五回にも2死一、二塁から佐野に安打を許し、1失点した。

 質の良い速球見せる

 緊張した面持ちながら、背番号65はゆったりとした所作でマウンドに上がった。玉村の第1投は速球を外角へ。簡単にストライクを取ると、2球目は145キロで内角を突き、遊ゴロに仕留めた。
 七人の右打者が並ぶDeNAを相手に、広島バッテリーは徹底的に内角で勝負する。140キロ台の直球とスライダーを織り交ぜ、一回は三者凡退。遊撃手の失策で1点を失った二回2死二塁も内角低めに制球した。一軍初登板とは思えない落ち着きを見せる。
 しかし、四回。先頭のオースティンに一発を浴びた。内角球を待っていたかのように、低めの141キロをすくい上げられた。2死後、四球を出して今度はソトに外角低めの直球を右翼へ運ばれ、悔しそうに表情をゆがめた。
 この試合で解説を務めた広島OBの天谷宗一郎氏(福井商高出身)は、緩急の重要性を説いた。「アウトコースへのボール。チェンジアップを自信を持って投げられたら投球の幅が広がる」
 5回を5失点。結果的にはプロの洗礼を浴びたが、内容は違う。質の良い速球で詰まらせ、制球も大きく崩さなかった。二年前のドラフト会議での言葉を思い出す。「ボールの質と切れで勝負できる投手になりたい」。そんな決意を一つ体現した101球だった。
(谷出知謙)

 地元関係者ら 「次に生かして」テレビ中継見守る

 新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、地元の関係者たちは丹生高から初のプロ野球選手の公式戦初登板をテレビ中継で見守った。高校時代の恩師、春木竜一さんは「5回を投げさせてもらえたのは、先発投手として期待してもらえているということ。今日の反省を次に生かしてほしい」とエールを送った。
 高校時代より一回りも二回りも体が大きくなった玉村投手について「食事トレーニングがすごくはまって、体はここ一、二カ月で大きくなったと聞いている」と春木さん。この試合では「投手に安打されたことや四球を与えたことなど細かいところを修正できれば試合がつくれる」と期待を寄せた。
 家族全員でエールを送ったという父親の健一さん(53)は「もう一軍で投げられるとは思わなかった」と驚きながらも「実力はまだまだですね」と笑った。玉村投手は昨季オフは地元で過ごし、プロ生活での充実ぶりを感じたという。「けがをしないことが一番。無理せず頑張ってほしい」と願った。
(谷出知謙)

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