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【織田記念陸上】110メートル障害で金井大旺が日本新で優勝 「13秒16」に歓声自粛の観客からどよめき

2021年4月29日 18時59分 (4月29日 19時01分更新)
13秒16の日本新記録を樹立し、時計の前でポーズを決める金井大旺

13秒16の日本新記録を樹立し、時計の前でポーズを決める金井大旺

 陸上の織田幹雄記念国際大会が29日、広島市のエディオンスタジアム広島であり、男子110メートル障害で金井大旺(たいおう、25)=ミズノ=が2019年世界選手権の銅メダルタイムに相当する13秒16の日本新で優勝。前人未到の五輪男子トラック個人種目でのメダル獲得へ、名乗りを上げた。
 これが世界水準のハードリングだ。金井はスタートダッシュで抜け出すと、追い風1・7メートルの好条件を味方にぐんぐん加速してフィニッシュ。「13秒16」のタイムが電光掲示板に浮き上がると、感染防止で歓声を自粛していた観客も思わずどよめいた。
 「想定していた記録をはるかに上回った。びっくりしている」。自己ベストを0秒11、高山峻野(しゅんや)が持つ従来の日本記録も0秒09縮めた。出した当人も驚く快記録だ。
 五輪への挑戦は東京が最後と決めている。歯科医師の父にならい、五輪後は大学の歯学部受験を目指す。昨冬は悔いを残さないよう過酷な練習を積んだ。「ウエートは週4度。量はかなり増やした。スプリント練習もおろそかにしないように」。パワーとスピードの両立を徹底的に求めた。
 退路を断っての練習の効果はてきめん。「この冬のトレーニングをもう一度できるかといわれるとイエスとは言えない。競技に区切りをつけているからこそ、記録につながった。一歩一歩の出力が上がった」。地力アップを実感している。
 19年世界選手権を制したホロウェイ(米国)の優勝タイムは13秒10。もはや世界一も夢物語ではないが、金井は「きょうは好条件だった。コンスタントに記録を出せるようにしたい」と冷静。まずは6月の日本選手権で3位以内に入り五輪切符を獲得する。サプライズの再現は、その先に広がる。

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