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ワクチン接種した教師は生徒接触禁止 米私立校の指針が物議 「生殖機能に悪影響」誤情報なのに

2021年4月29日 05時00分 (4月29日 05時01分更新)
 【ニューヨーク=杉藤貴浩】米国内で新型コロナワクチンの接種が進む一方、南部フロリダ州マイアミの私立学校が、接種した教師を生徒に接触させない方針を打ち出して物議を醸している。ワクチンを受けた人が近寄ると、女性の生殖能力に悪影響との誤った情報に基づく措置とみられる。
 学校側は二十六日に保護者へ通知を送り「ワクチンを受けた人に近づいた何万人もの女性に、月経不順や流産といった生殖機能の問題が報告されている」と指摘。学校の方針として「最近ワクチンを受けた教師から子どもを守る。職員に接種を待つよう要請し、すでに接種した人を雇わない」などと表明した。
 同校は二〇一九年に開校し、幼稚園から中学まで約三百人の子どもが在籍。ホームページでは「ワクチン義務からの自由」を強調している。実際にはワクチンと女性の生殖機能との関連性に根拠はなく、米メディアは「困惑している。理由が理解できない」とする保護者の声と、ワクチンの安全性を強調する専門家の見解を伝えた。
 米国では、過去に実験的医療の被害を受けた黒人を中心にワクチンへの抵抗感が強く、ネット上では「接種で遺伝子の組成が変わる」といった偽情報も広まっている。

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