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春の叙勲 喜びの声 県内在住者は40人

2021年4月29日 05時00分 (4月29日 13時40分更新)
 2021年春の叙勲に、県内在住の40人が選ばれた。このうち2人のこれまでの取り組みや地域での功績、喜びの声を紹介する。

さまざまな仕事に携わった思い出を振り返る井波久治さん=富山市黒瀬で


北陸新幹線開業に達成感

瑞宝小綬章・地方自治功労

井波 久治さん(70)=富山市

 県職員として三十四年間務め、土木畑を中心に歩いてきた。能越自動車道の整備や二〇〇八年にあった富山湾の高波被害といった災害対応などに携わり、県土の発展に尽力した。「三十四年間頑張ったかいがある」と喜ぶ。
 地元に根付いて働きたいと、大学院を修了した一九七六年、県職員に就いた。最初に携わった大きな仕事は、小矢部市の子撫川ダム建設。先進事例を調べ、ダムの操作規則を作り上げた。
 新幹線建設課では、知事が会長だった北陸新幹線建設促進同盟会の事務局も担当した。関係府県の代表者が集まる大会を準備し、政府などと調整するために何度も東京へ足を運んだ。開業後は、新幹線に乗るたびに車窓を流れる景色を見ながら、当時の記憶が達成感とともによみがえってくるという。
 道路や橋を整備する現場では、下準備どおりにいかないことも多い。やりがいもあったが、苦労も多かった。それでも勤め上げることができたのは「陰ひなたに支えてくれた亡き妻のおかげ。妻も生きていれば、一緒に喜んでくれたはず」と目元を緩める。
 (西村理紗)

「コツコツ続けることが大事」と話す荒木正志さん=射水市二の丸町で


スポーツを通じ人間形成

旭日双光章・スポーツ振興功労

荒木 正志さん(75)=射水市

 中学時代から陸上競技を始め、小中高校の教員として体育を指導した。富山陸上競技協会や県高体連、県体協の役員を務め、六十年間にわたって陸上競技に携わってきた。
 現役選手だった二十七歳の時、100メートル走で10秒5の県新記録を出し、国体にも出場した。射水市奈古中学校や高岡南高校で勤務した計二十六年間は陸上競技部の顧問も務めた。
 「生徒が一生懸命についてきてくれた。スポーツを通じ、良い人間になってくれることを願い、人間形成を大事にしてきた」と語る。
 インターハイが富山で開催された一九九四年の前後、県高体連の競技力向上委員長、専門委員長を務めた。二〇〇〇年とやま国体の翌年から富山陸上競技協会理事長を十年間続け、陸上競技の普及と選手強化に尽くした。一一年から同協会副会長。
 「先輩や仲間から支援の力をいただいた。亡くなった女房には感謝している」と語る。新型コロナの影響で指導者が苦労している現状に触れ「コツコツと努力し、焦らないこと。選手も指導者も自分の考えをしっかりと持ち、乗り越えていかなければ」と後進を励ます。 (武田寛史)

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