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<自由に動きたい 生きやすさを考える>(下)合理的配慮とは

2021年4月29日 05時00分 (4月29日 05時00分更新)
 電動車椅子を使うコラムニスト伊是名(いぜな)夏子さん(39)=本紙コラム「障害者は四つ葉のクローバー」連載中=がJRに無人駅での介助を一時断られたことは、障害者への「合理的配慮」にも関わる問題だ。国会では現在、合理的配慮の提供を事業者に義務付ける障害者差別解消法改正案が審議されている。合理的配慮の在り方は。内閣府障害者政策委員会委員長の石川准さん(64)に聞いた。(五十住和樹)

「共に考える」出発点に

 −障害者差別解消法のポイントは。
 この法律は行政機関と民間事業者を対象にしている。求めていることの一つは、不当な差別的取り扱いの禁止。例えば、障害を理由として入店を拒否したり、契約を拒んだりしてはいけない。もう一つは、過度の負担でない限り、合理的配慮の提供を拒んではならないということ。現在は民間事業者の場合、合理的配慮の提供は努力義務となっているが、行政機関と同様に義務とするのが今回の法改正の中心だ。
 −合理的配慮とは。
 事業者の例では、店舗などで障害のある顧客がぶつかった壁を取り除くために調整や変更を行うこと。気遣いや心配りではない。
 −壁というのは障害者が経験する「社会的障壁」。
 夜...

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