「ワクチン接種」が進む米ゴルフ界 男子ツアーのPCR検査は6月いっぱいで終了【武川玲子コラム】
2021年4月28日 06時00分
米国では新型コロナウイルスのワクチン接種が急速に進んでいる。米男子ツアーは試合会場で毎週実施している選手、キャディー、関係者へのPCR検査を6月いっぱいで終了することを決定した。
7月以降はワクチン未接種者に限り、会場に着く前に自費でPCR検査を受け、陰性を証明しないといけない。ワクチン接種者は完了証明書の提出だけで済むため、「ワクチン接種」の義務づけはないけど、大いに奨励している。
州によって多少は異なるが、ワクチン接種を受けられる対象年齢が4月に入って大きく下がっている。現在はほとんどの州で16歳以上は誰でも無料で接種できる。このような状況を踏まえ、今回の対応になったとみられる。
6月に開催される全米女子オープン(カリフォルニア州サンフランシスコ)と全米オープン(同サンディエゴ)は人数を制限しながら観客を受け入れることになった。ただし条件がある。州内の住民はワクチン接種か、PCR検査の陰性証明が求められ、州外はワクチン接種が必須となった。
他のプロスポーツでもワクチン接種はどんどんと進められているが、接種反対派の選手もいる。ワクチンは3週~4週の間隔を空けて2度の接種が必要で(1度でいい場合もある)、副反応が出る可能性もある。接種のタイミングはかなり慎重に計らなければならない。
5月に全米プロゴルフ選手権、6月に全米オープン、7月に全英オープン、そして東京五輪と大きな大会が続く。果たしてその中で、選手たちのワクチン接種はうまく進むのだろうか。難しい対応を迫られることになりそうだ。(全米ゴルフ記者協会会員)
関連キーワード
おすすめ情報
-
2022年5月23日