本文へ移動

リアル「電車でGO」のチャンス 岳南電車、ネットで資金募集

2021年4月25日 05時00分 (4月25日 05時02分更新)
運転体験会への協力を呼び掛ける社員=富士市で(岳南電車提供)

運転体験会への協力を呼び掛ける社員=富士市で(岳南電車提供)

  • 運転体験会への協力を呼び掛ける社員=富士市で(岳南電車提供)
  • 側線はレールや枕木が老朽化している=富士市で(岳南電車提供)
  • 昔懐かしの設備が目を引く運転席 =富士市で(岳南電車提供)
 電車を運転してみたい−。鉄道ファンのそんな期待に応えようと、岳南電車(富士市)は、懐かしの車両を実際に運転できる体験会の準備資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。今は使われていない旧貨物用線路を活用する計画で、CFはそれらの修繕費に充てる。目標額は八百万円。達成できれば十二月に第一回、その後定期開催を目指す。新型コロナウイルス禍で乗客が減る中、新たな収益の柱としても期待する。 (佐野周平)
 同社は約十年前まで貨物列車が走っていた側線が一部、ほぼ手つかずの状態で残っている。鉄道ファンからは「電車を運転してみたい」との声があり、同社は、吉原駅近くの側線約二百メートルを活用できないか検討してきた。
 ただ老朽化した線路の修繕費がネックだった。コロナ禍による休校やテレワークの普及などで乗客が激減し、昨年度の旅客収入は、前年度比で約三割減に落ち込んだため、会社が自ら修繕費を捻出する余裕はなく、CFを募ることにした。
 同社の担当者によると、運転体験会を開催している鉄道会社は全国に複数ある。岳南電車の車両はいずれも昭和期に造られたもので「昔懐かしの車両を運転できることが特徴」とアピールする。
 CFの募集期間は六月十五日まで。目標額を超えた場合、十一月にプレ企画、十二月に初回を開催し、来年一月以降は毎週土曜日の定期開催を目指す。
 寄付額に応じて返礼品を用意し、十五万円の場合はプレ企画に二人参加でき、三十万円なら最長半日まで電車貸し切り権が得られる。最高額の二百万円はJR吉原駅のホームからも見える岳南電車吉原駅の外壁に一年間、メッセージや広告を掲出できる。目標額に達しなければ全額返金され、体験会の構想は白紙に戻すという。
 同社の担当者は「挑戦的な試みで、どうなるか全く読めない。岳南電車を応援する気持ちで寄付を寄せてもらえれば」と期待を込める。(問)岳南電車=0545(53)5111

関連キーワード

PR情報