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もはやパンデミックに「打ち勝つ」段階ではない 理念見えない菅義偉首相に学識者から苦言相次ぐ

2021年4月24日 13時49分

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菅義偉首相

菅義偉首相

 神戸学院大の中野雅至教授(57)が24日、読売テレビの情報番組「あさパラS」に出演した。7月に開幕する東京五輪の開催理念について「パンデミック(世界的大流行)に打ち勝つ、じゃ、もうないんですよ。パンデミックだから。理念をしっかり(菅義偉)総理が自分の口で語ってほしい」と求めた。
 菅首相は1月の施政方針演説で五輪について「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして、また、東日本大震災からの復興を世界に発信する機会としたい」と述べ、4月20日にも「打ち勝った証しとして実現する」と再び強調している。
 中野教授は「パンデミックの情勢で、国民も痛みを背負っているけれど、五輪をやるにはこんな意義がある、と(菅首相が語ってほしい)。おそらくもう1回、波が来る。ワクチンが年内に行き渡らないから。なんでやるのか、なんでアスリートをこの国に集める必要があるのか、自分の口で語らないと。延期、中止の声が世論調査で多く、世界的にもそう。あえてやるだけの理念を示してほしい」と求めた。
 大阪大の宮坂昌之名誉教授は「コロナの勝利の証しとして(と言うが)、打ち勝たないわけですから」、司会のお笑いコンビ「ハイヒール」のリンゴも「闘っていて、劣勢ですもんね」と同意した。
 共同通信社の3月の世論調査では、今夏の五輪開催を「中止」「再延期」すべきだ、は計72%。公益財団法人「新聞通信調査会」は海外5カ国での世論調査の結果を3月に発表。五輪を「中止」「延期」すべきだとの回答が5カ国とも7割を超えた。

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