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加工品に力 販路掘る 加賀野菜「加賀れんこん」

2021年4月24日 05時00分 (4月24日 10時04分更新)
「加工品事業に力を入れていく」と語る「蓮だより」代表理事の川端崇文さん=金沢市で

「加工品事業に力を入れていく」と語る「蓮だより」代表理事の川端崇文さん=金沢市で

◇金沢 農事組合法人「蓮だより」
▽新施設で増産
▽ピクルス発売

 加賀野菜の「加賀れんこん」を栽培する農事組合法人「蓮(はす)だより」(金沢市)は加工品事業に力を入れる。新たな加工施設を二月に稼働させチップスやペーストの増産態勢を整えたほか、ピクルスを今月発売するなど商品の種類も充実させていく。微生物の力を土づくりに生かし、農薬に頼らず栽培したレンコンは東京の高級レストランからも評価されており、ブランド力を高め加工品の販路開拓につなげていく。 (瀬戸勝之)
 新加工施設はスライスしたりペースト状にしたりする機械をはじめ、フライヤー(揚げ物機)、真空パッケージ機などを備えている。人気商品の「加賀れんこんちっぷ」の生産能力は、年間二万袋から五万袋以上になった。
 新商品のピクルスはフランスレストラン「エンヌ」(金沢市)とのコラボ企画で、うま味成分が豊富なシイタケを加えたのが特徴。プレーンのほかにハーブ入りがあり、計四種類(税抜き六百円と六百五十円)。従来の加工施設はピクルス専用とした。
 レンコンの加工商品では他に、パウダーや能登牛入りそぼろなどがあり、カレー風味のソースも年内の商品化に向けて準備を進めている。将来的にはさらに商品数を増やし、自社店舗を出して販売する構想を描いている。
 代表理事の川端崇文さん(43)はもともと市内の企業に勤めており、二十八歳の時に脱サラして農業を始めた。法人設立は二〇一二年。現在は河北潟の約三ヘクタールで加賀れんこんを栽培し、東京や地元のレストランなどに納入しているほか、直売もしている。
 加工品事業は規格外品を有効活用しようと、法人設立を機に本格的に乗り出した。特に売り上げ好調なのは加賀れんこんちっぷで、東京都内にある石川県のアンテナショップや東京駅、金沢駅などで扱われ販売数を伸ばしている。
 年内にはピクルスなどに使うハーブのハウス栽培も始める予定。ここでは、障害者が参画する「農福連携」に取り組む考えという。農業従事者の高齢化が課題になっているが、川端さんは「生産から加工、販売まで一貫して手掛ける『六次産業』をさらに進め、農業の魅力を高めていきたい」と意気込んでいる。

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