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「音」と「演技」溶け合う舞台 28日に「波のような人」

2021年4月23日 16時00分 (4月23日 16時00分更新)
演劇「波のような人」について話す額田大志(右)と細井美裕=名古屋・栄の愛知県芸術文化センターで

演劇「波のような人」について話す額田大志(右)と細井美裕=名古屋・栄の愛知県芸術文化センターで

 演出家の額田大志が手掛ける舞台「波のような人」が二十七、二十八日に名古屋・栄の愛知県芸術劇場小ホールで上演される。同県岡崎市出身のボイスアーティスト細井美裕と組み、額田が主宰する演劇カンパニー「ヌトミック」の俳優と独創的な音が、かけ合う。
 額田は同劇場が主催するAAF戯曲賞で二〇一六年度に大賞を受賞。今作は、劇場の床や天井に設置したスピーカーから出る音を使う舞台を構想した額田が細井に声をかけて実現した。
 カフカの「変身」を下敷きに、ある日突然目覚めると体がなくなっていた男と家族の変化をあぶり出していく。目には見えないデータとなった主人公を細井が音を使って表現した。男は心臓の鼓動や血流で語りかけるが、見えない存在に家族は戸惑う。細井は「俳優がいることで音の表現が広がった」と手応えを語る。
 原作は男が虫になる部分が有名だが、虫に姿を変えた男に接する家族の変化が本質にある。不条理な現実に振り回される怒りやいら立ちを台本に受け継いだ額田は「データというとSFっぽいけど扱っているのは日常的なテーマ」と話す。
 二十七日午後七時半、二十八日午後一時、同七時開演。3000円。(問)ヌトミック=電05...

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