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中日高松による、高松にしかできない走塁 9回激走で今季初カード勝ち越しもぎ取る

2021年4月23日 06時00分

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一塁から生還し吠える中日・代走高松

一塁から生還し吠える中日・代走高松

 思わぬ形で決勝点をもぎ取り、今季初めて3連戦のカードに勝ち越した。中日は22日のDeNA戦(横浜)に1―0で辛勝。9回2死から敵失に乗じ、代走の高松渡内野手(21)が俊足を生かして生還した。開幕投手の福谷浩司投手(30)は8イニング無失点で今季初勝利。今季初の連勝で、上位浮上への勢いに乗りたいところだ。
 高松は興奮したままベンチ内をウロウロした。一塁コーチャーズボックスから引き揚げてきた師匠・荒木内野守備走塁コーチからハイタッチを求められる。耳元に残るのは「ナイスラン。ヘッドスライディングよくいった」の言葉。俊足の背番号0はあふれ出す喜びで「ハイ」と応えた。
 チームナンバーワンの50メートル5秒8。高松による、高松にしかできない走塁だった。9回2死一塁。平田の代走で出場。際どいタイミングのけん制はセーフの判定も、DeNAからリクエスト。「心配でしたけれど、セーフだと思っていました」。判定が覆っていれば「その後」はなかった。
 木下拓のゴロは二遊間へ飛んだ。二塁封殺の可能性を考えながら滑り込む。遊撃手の一塁送球を「低い」と感じ、起き上がった。「ソロソロっと」と三塁方向へ。それた送球が木下拓に当たり、右翼方向へ転がるのを見てゴー!
 「相手も抑えの投手ですし、なかなか点は入らない。行こうと思いました。行けると思いました」。三塁を蹴る。迷わずヘッドスライディングし、本塁に左手で触れる。決勝点をかっさらった。
 非力で精神的にムラがある。それが荒木コーチの当初の評価だった。入団2年目の2019年、同コーチは2軍で指導していた。「打っても内野の頭をなかなか越えない。ただ、走らせると速いんだよね」。感情を言葉にするのが苦手。でも、素直。どこか自身に重なった。師弟関係のスタート。ドラ1で入団してからプロ入り5年間で通算15安打から、どう名球会会員になったのか、エピソードを伝えた。
 師弟関係は「鉄“脚”ATOM(アトム)」となって表れた。今季のチーム目標盗塁企図数は150。荒木コーチ(A)の下に集った高松(T)、岡林「O」、三好(M)は春季沖縄キャンプで下地をつくった。
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