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6点追う場面 コツンと当てた阪神・佐藤輝に物申す【大島康徳評論】

2021年4月23日 06時00分

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3回表、左前適時打を放つ阪神・佐藤輝

3回表、左前適時打を放つ阪神・佐藤輝

◇22日 巨人8―3阪神(東京ドーム)
 そう簡単には阪神を走らせないのが巨人の力だね。この日は初回の攻防で勝負あり。無死二塁からの一塁ゴロで、香月が三塁に送球して進塁させなかった。普通は「初回だからまずアウト1つ」と考えて確実に一塁でのアウトを選択する。いくらバントに備えて前に出ていたとはいえ、よく投げきったと思う。これが効いて先制を許さず、その裏の攻撃では集中打で3点を奪った。香月の思い切ったプレーが勝負を決めたと言っていい。
 誰かが欠けても、他の選手が穴を埋めるのが巨人の総合力。開幕直後はそれが見られず、もたついた。しかし、最近は香月が活躍し、それに引っ張られて松原や吉川も調子を上げ、主力も復調してきた。一番大事な守備力も見せている。「巨人らしさ」がでてきて、阪神の勢いを止めたね。
 一方、阪神はここからの戦いに注目だ。佐藤輝の加入で長打力が増し、ファンも「すごい!」と盛り上がっていただろうが、そういう派手な打撃が簡単には続かないのが野球というもの。勢いが止まった後にどうなるか、だね。
 最後に一つだけ言いたいことがある。3回の佐藤輝の打撃だ。6点を追う2死一、二塁で、外角寄りの直球をコツンと左前適時打。これが納得いかないんだ。
 これが2ストライク後だったら何も言わない。8回のように振り切った結果の単打でも何も言わない。素晴らしい素材なんだから、空振りや三振を気にせず、すくすくと育ってほしい。当てにいく打撃は誰でもできる。でも、それだと佐藤輝じゃない。期待が大きいだけに、指摘させてもらいたい。
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