本文へ移動

東日本大震災11年目、記憶どう伝承

2021年4月22日 05時00分 (4月22日 05時01分更新)
震災時の話を基にした紙芝居を上演する「浪江まち物語つたえ隊」のメンバー=2019年、茨城県東海村で

震災時の話を基にした紙芝居を上演する「浪江まち物語つたえ隊」のメンバー=2019年、茨城県東海村で

  • 震災時の話を基にした紙芝居を上演する「浪江まち物語つたえ隊」のメンバー=2019年、茨城県東海村で
  • 3月8日にオープンした伝承施設「MEET門脇」。各施設とも集客が課題になっている=宮城県石巻市で
  • MEET門脇に展示されているクレヨンなど犠牲となった幼稚園児の遺品=宮城県石巻市で
 東日本大震災の発生から十一年目に入った。昨年来、コロナ禍により被災地での伝承の取り組みが困難になっているのに加え、被災地の今を伝える報道も減っている。防災意識を高めて減災につなげるには、一人一人が災害を記憶し続けることが欠かせない。地元関係者からは「十年の節目などない」として、実態を知ってほしいとの声が上がる。 (中沢佳子、榊原崇仁)
 「被災地は復興したと思われがちだが、故郷に帰れない人は今もたくさんいる」。震災と東京電力福島第一原発事故にまつわる紙芝居を各地で上演している「浪江まち物語つたえ隊」の小沢是寛(よしひろ)会長が打ち明ける。
 会は福島県浪江町民を中心に二〇一四年に結成。昨年はコロナ禍のあおりでキャンセルが相次ぎ、それまで年約七十回行っていた上演は二十回ほどに減った。「県外との行き来を控える風潮があり、出向くのは難しい。県内で開こうにも、人が集まるので公共施設を使わせてもらえない」と嘆く。
 時の経過も逆風になっている。「震災から十年がたち、『もういいのでは』という声は被災地にもある」と小沢さん。紙芝居を絵本にして配ったり、自作のアニメ作品のDVDを各地の団体に送って上映して...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報