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無双状態の大野雄と無音状態の打線…球威取り戻したエースを見殺しに “負けなくても勝てない”中日の野球

2021年4月21日 10時43分

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7回裏2死一塁、ソトを空振り三振に仕留め雄たけびを上げる大野雄

7回裏2死一塁、ソトを空振り三振に仕留め雄たけびを上げる大野雄

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇20日 DeNA 0―0 中日(横浜)
 前々回(6日、DeNA戦)は、自分のストレートを信じられず、フォークを投げた(結果は神里に満塁被弾)。前回(13日、巨人戦)は、ストレートを選んだが、やはり広岡に決勝弾を浴びた。そのときに大野雄のピッチングは球速ではなく、球質と球威だと書いた。勝ち星は付かなかったが、今回は8イニング無失点。「もう大丈夫」と思えたのが、4回のピンチ(2死一、三塁)で5番・牧から奪った三振だ。
 ソト、オースティン合流後も中軸を任されている大物新人に、2回は148キロで空振り。この4回は内角低めへの148キロに、スイングさえさせなかった。今季の大野雄は4試合、計28イニングで23奪三振。うち見逃しで奪ったのは巨人・梶谷(3月30日)、DeNA・柴田(6日)に続く3つ目だった。
 未勝利から復活した、一昨年の見逃し三振がリーグ2位の45、沢村賞の昨季が同4位タイの27。大野雄が奪う三振の多くは、ツーシームを空振りさせるものだが、右打者の泣きどころにストレートが決まり出せば、無双に近い。
 「オープン戦から真っすぐでの三振が少なかった。(トラッキング)データで確認するまでもなく、体感で分かるんです。前回(13日)あたりから手応えが出てきたら、やはり数値も上がっています。やっぱ、真っすぐなんですよ」
 突出した回転数だけでなく、エネルギー(球威)の指標となる回転効率も、登板するごとに良化していた。大野雄クラスになると、体感と数値はほぼ一致する。本人にもすぐ手の届く距離にあった全開の証しを、この牧からの見逃し三振で、しっかりつかみとったはずだ。
 それにしても…。エースを見殺しにした。無失点でも勝てなかった。投手陣はグッと黙っているだろうが、もはや「野球は点を取られなければ負けないスポーツだ」なんて言っている場合ではない。

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