ミャンマーのスタッフ参加、混乱乗り越え完成 愛知・稲沢の会社、施工管理アプリ
2021年4月21日 05時00分 (4月21日 05時01分更新)
建設現場の人員や機材の配置を管理するアプリ「建工管理」をベンチャー企業、グロースチェンジ(愛知県稲沢市)が開発した。アプリの開発には、クーデターが発生したミャンマーで現地のエンジニアらが参加。インターネットへの遮断などの混乱を乗り越えて、完成にこぎつけた。 (平井良信)
アプリは、建設現場の作業員や機材の配置状況を、案件ごとに画面で確認できる。従来は電話やホワイトボードなどアナログな方法で伝達するケースが多かったが、デジタル化で二重手配や漏れを防止する。現場と図面や地図などの共有ができ、今後、業務マッチングの機能も追加する。主な販売対象は中小事業者や個人事業主。
開発に当たっては、二〇一九年五月にヤンゴンに現地法人を設け、優秀なプログラミングのエンジニア七人を採用した。完成に向け順調に進んでいたが、今年二月に予期せぬクーデターが発生。夜間にインターネットへ接続が制限されるなど作業の遅れを余儀なくされた。
現地のエンジニアの平均年齢は二十三歳とデモに関心が高い世代。日本で開発チームのリーダーを務めるミャンマー人のソー・イエーテーさん(36)は「国家の将来に不安を感じるなど、みんな落ち込...
おすすめ情報