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(73)夢のキャンプ やりたいこと無理せず

2021年4月20日 05時00分 (4月20日 13時43分更新)
 「ゆるキャン△」というアニメをご存じでしょうか。女子高校生たちが、キャンプやアウトドアの魅力にはまっていく物語で、私も影響され、キャンプをしたいと思うようになりました。

念願のキャンプが実現して、元気いっぱい=岐阜県で


 子どものころにアウトドアの経験は多少ありましたが、いきなりテントを設営するのは荷が重い。がんの痛みや息切れもあるし、荷運びも大変そうと考えていたら、ふるさとの岐阜県で初心者向けのキャンプイベントがあることを知り、応募して見事に当選しました。ステージ4の患者仲間で、お遍路さんにもご一緒した「なっちゃん」こと加藤那津さんに連絡したら「行く行く」と二つ返事で、私も張り切って、テントや調理道具、テーブルと椅子、寝袋などをそろえました。
 当日は快晴。キャンプサイトは、駐車スペースのすぐわきで、荷運びも楽でした。ただ、テントのペグをハンマーで打ち込むのがけっこう力仕事で、スタッフの方に手伝ってもらい、何とか設営しました。
 お昼は、カレーヌードル。即席めんも、自然の中で食べると別物に思えます。夕暮れ時には、たき火でマシュマロをあぶってクッキーに挟んだおやつ。そして夜は奮発して飛騨牛のすき焼き。途中からはトマトも入れてアレンジしました。翌朝は、ホットサンドメーカーで焼いた肉まんとスープ。どれもアニメを参考にした手軽でおいしいメニューです。
 ふだんよりたくさん食べたのに、悩んでいた下痢はぴたりと止まりました。楽しくて痛み止めを飲むのも忘れてしまうほど。なっちゃんから「もう、毎日キャンプしたら?」と笑われました。
 一番やりたかったのが、夜のたき火。バチバチと薪(まき)がはぜ、揺れる炎を眺めるだけで心が満たされ、言葉もいらないほど。オリオン座や北斗七星がきらめく星空もすばらしくて、幸せを満喫しました。
 キャンプ前は二人とも体調不良の時期があったし、少しずつ、体が思うように動かなくなるのを実感する日々ですが、元気なうちにやりたいことを無理のない範囲で楽しもうと決めました。思いを共有できるなっちゃんがいてくれるおかげで、また一つ、夢をかなえることができました。「必ず、また一緒にキャンプに行こうね」と誓った帰り道。次回は自力でちゃんとテントを張れるかな。(荒井里奈)

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