JRAが持続化給付金問題を陳謝 「初動対応が遅れたのは反省すべき」「再発防止の徹底や社会的貢献を」
2021年4月19日 14時28分
日本中央競馬会(JRA)は19日、東京都港区六本木の日本中央競馬会本部で2021年第1回関東定例記者会見が開催した。
昨今、世間から注目を集めることとなった「持続化給付金問題」で、関東、関西で2度の説明会があったが、JRAの後藤理事長は不在。会の冒頭で初めて「信頼を損ねる問題で心よりおわびを申し上げます」と陳謝した。その後、記者クラブからの質問に対してJRAは「初動対応が遅れたのは反省すべき点。16日の時点で100名が返還を済ませていますが、全員が返還すべき給付金を返還したのを確認してから、再発防止の徹底や社会的貢献をしていきたい」と、今後の取り組みを表明。
今回の問題でJRAは、直接、競馬関係者に対して処罰を下せるのは「競馬施行規定の公正確保に反する行為」(八百長問題など)に対する事案でしか制裁を下せなかったが、今回の問題で「社会ルールを逸脱した行為についての対応として、研究をしていく必要がある」と発言。調教師会、労働組合などの垣根を越え、免許交付者の責任としてJRAを主導とする“一本化”の道へ踏み込んで行く可能性も示唆した。
また現在、係争中の調教師と騎手の師弟関係で起きた“パワハラ問題”については「毎年、更新免許試験の際に最重要項目として注意喚起を行っているが、改めて行う必要があり、3月17日から相談ホットラインを設けて問題に対して取り組んでいるが、これまでに2件の問い合わせがあった中では、パワハラ問題はない」と話した。
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