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体操に東京五輪金も狙える新エース誕生!19歳橋本大輝が個人総合予選7位から大逆転V

2021年4月18日 18時33分

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鉄棒の演技を終えてガッツポーズをする橋本大輝(代表撮影)

鉄棒の演技を終えてガッツポーズをする橋本大輝(代表撮影)

 体操の東京五輪選考会を兼ねた全日本個人総合選手権の最終日は18日、群馬県の高崎アリーナで男子決勝があり、2019年世界選手権団体銅メダルの橋本大輝(19)=順天堂大=が予選7位からの大逆転で初優勝した。決勝でマークした88・532点は、世界選手権個人総合でナゴルニー(ロシア)が挙げた88・772の優勝スコアに匹敵する高得点。五輪で頂点を狙う力を秘めた新エースが誕生した。
     ◇
 3位で最終種目のゆかを迎えた橋本はほどよい緊張感に身を委ねていた。「5種目目の鉄棒あたりから『もしかしたら(優勝)あるぞ』と。一つ一つ丁寧にやろうと集中した」。G難度のリ・ジョンソンを決めるなど、会心の演技で全体トップの15・000をマーク。ど派手に両拳を突き上げた。「優勝は厳しいと思っていた。五輪代表につなげるために、きょうが大事だと思った」。歴史的な大逆転劇に会心の笑みを浮かべた。
 昨年12月に行われた前回大会を不本意な5位で終えたことで、橋本は思い切ったモデルチェンジを試みた。ゆかでリ・ジョンソン、跳馬でヨネクラなどを新たに取り入れ、技の難度を示すDスコアを「37・1」まで1点近く一気に引き上げた。世界王者・ナゴルニーの金メダル時のDスコアは36・4。まず演技構成で世界トップに肩を並べた。
 16日の予選では難しい演技が裏目に出た。あん馬で2度落下するなどして7位に沈み、代表争いでも出遅れた。落胆する橋本を、コーチらは「諦めるな。一皮むけるときだ」と励まし、その背中を押した。開き直った決勝では4種目で15点台をマーク。ハイレベルな演技構成を結果に結び付けた。
 日本体操協会の水鳥寿思・男子強化本部長(40)は「各種目のスペシャリストがようやく15点を出すくらいなのに。こんなに短期間で世界最高レベルまで来た。ただただ驚いている」と、予想を超える成長スピードに舌を巻いた。
 東京五輪の切符は、今大会の得点が持ち越される5月15、16日のNHK杯で上位2人に入れば手に入る。橋本は「他の選手もぐいぐい来ると思うが、僕も攻めて攻める。完璧に演技すればトータル90点も可能だと思っている」。現行ルールでは世界レベルでも不可能とされる大台も視野に、演技を研ぎ澄ませていく。

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