名古屋市長の連続3期交代、なぜ 1961〜2009年在任の4市長
2021年4月18日 05時00分 (8月16日 11時25分更新)
二十五日投開票の名古屋市長選で、現職の河村たかしさん(72)が勝てば、名古屋市では戦後の公選制導入後初めて、四期目を務めることになる。戦後の市長は現職を除き六人。戦後初代と二人目はいずれも在任中に死去したが、その後の四人は判で押したかのように、三期十二年で次にバトンタッチしてきた。なぜなのか。
戦後の名古屋市長では、杉戸清さんが四期目に挑んだ。しかし、共産党などが推す革新系新人、本山政雄さんに敗れた。
本山さん以降は三人続けて、四期目を目指す選挙には出なかった。三人の市政に共通するのは、市議会を構成する各党がそろって市長を支える「オール与党体制」が築かれたことだ。
本山さんの三回目の選挙では共産だけでなく自民、社会(当時)、民社(同)、公明なども支援した。
続く西尾武喜さん、松原武久さんは共産を除く各党に支えられた。本山さん以降の各市長はそれぞれ大学教授、市職員、教員出身。政党の支援なしに選挙を戦える支持基盤を持たない。「三期十二年で交代」は議会の意向ではないのか。
二〇一九年に引退するまで市議を八期三十二年務めた奥村文洋さん(69)は「十二年は体力、気力的にも長い。三期目の終わりに...
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