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【村上佳菜子レポート】みんながチームのことを思って滑った国別対抗戦

2021年4月17日 22時52分

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フィギュア国別対抗戦最終日 女子フリー紀平梨花の演技(代表撮影)

フィギュア国別対抗戦最終日 女子フリー紀平梨花の演技(代表撮影)

 チームで戦う世界国別対抗戦が終わりました。今回の各選手の演技の様子を見たり、コメントを聞いてみると、私が出場した2012年と15年の大会と同じように、みんながチームのことを思って滑っているという印象を受けました。腰痛に耐えて滑りきった紀平選手もきっとチームの存在が背中を押してくれたのだと思います。
 さて、世界国別対抗戦で今季の大会が終わりました。コロナ禍の中での1年。大会が少なかったため、選手の調整はとても難しかったのではないかと推測します。フィギュアスケートの選手は出場した大会を通じてプログラムをブラッシュアップしていきます。大会での演技から気付くことも多くあります。
 今季はその作業をなかなかすることができませんでした。世界選手権でも感じましたが、選手は経験したことがない調整を強いられたのではないでしょうか。ただ、この大変な状況を乗り切ったことは今後への大きな力になるはずです。練習で課題を明確に感じることもできたと思います。
 来季は五輪シーズンです。例年と違った雰囲気があります。自分のときを思い出してみると、曲選びがより慎重になりますし、自分に合ったプログラムや曲を選ぶこと、演技構成をより練ることが重要になってきます。さらに、違ったことに挑戦しつつも、確実に点数を取るために失敗を他の構成要素でリカバリーできるようになるまで練習することも必要です。
 日本は男女共に高い実力を持った選手が多くいます。代表選考基準はこれから発表されますが、シーズン前半からギアを入れて、最初の大会から大切にしないといけません。コロナ禍は続くと思われますし、大会の行方も不透明です。それだけに、今季に感じた課題を克服する練習をオフにすることがより重要です。今後の選手のさらなる成長に目が離せません。(プロフィギュアスケーター、ソチ五輪代表)
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