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失敗すら観客を魅了…羽生結弦 自ら刻んだエッジ溝にはまり4回転サルコー不運【フィギュア国別対抗戦】

2021年4月17日 07時48分

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男子フリー、演技をする羽生結弦(代表撮影)

男子フリー、演技をする羽生結弦(代表撮影)

◇16日 フィギュアスケート世界国別対抗戦第2日 男子フリー(大阪・丸善インテックアリーナ大阪)
 男子フリーは冬季五輪2連覇の羽生結弦(26)=ANA=が今季フリーでの自己ベストとなる193.76点をマークして2位となった。2018年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(23)=トヨタ自動車、中京大=は164.96点で6位。女子は今季全日本女王の紀平梨花(18)=トヨタ自動車=と坂本花織(21)=シスメックス=の日本勢がフリーに向けて調整した。大会第2日を終えて、日本チームはロシア、米国に次ぐ3位。17日は女子とペアのフリーが行われる。
◇   ◇   ◇
 失敗が観客を引き込むこともある。羽生は2本目に跳ぶつもりだった4回転サルコーが抜けて、1回転となってしまった。だが観客は息をのみ、慈しむようにその後に見入った。羽生自身も「世界選手権とは違って、この曲を感じながら、皆さんの鼓動や呼吸、祈りを感じて滑ることができた」と振り返った今季“ラストダンス”だった。
 最後のジャンプ、トリプルアクセル(3回転半)では鮮やかな着氷に大喝采が降り注いだ。「絶対にきれいに跳んでやるんだ、4回転半に続く道をここに示すんだという気持ちで挑んだ」。出来栄え点は3.04点。ここ2試合の3回転半に納得できなかっただけに「力を感じることなく、スムーズに軸に入って、高さもあるいいジャンプだった。今自分ができるベストのトリプルアクセルだった」と、達成感も大きかった。
 サルコーのミスは不運な出来事だった。「自分が跳んだ穴に思いっきり入ってしまったので、しょうがなかった」。直前の6分間練習で自身が刻んだエッジの溝にはまったという。
 「穴にはまって、つっかかってしまうことが結構ある。わずかなエッジの幅に」。改善を試みたこともあったが「自分が信じる道、(常に同じ場所で跳ぶという)精密さが自分の強み。100%で跳べるのが自分の強み」とそのままにした。
 開催が不透明な2022年北京五輪についてはまだ考えられない。今は戦国武将、上杉謙信に寄り添って練り上げたフリーの演目「天と地と」の完成度を高めることに集中する。組み込みたいのはもちろん、前人未到の4回転半だ。「戦いに挑む姿勢、それに伴う犠牲、他者を思いやる慈愛」を最大限伝えるためにも、4回転半は是が非でも完成させる。

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