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繰り返される「民意」の操作 リコール署名偽造、過去に埼玉や群馬でも

2021年4月17日 05時00分 (4月17日 05時01分更新)
無効署名が多数に上り、埼玉県本庄市長リコール不成立を伝える当時の市広報紙=一部画像処理

無効署名が多数に上り、埼玉県本庄市長リコール不成立を伝える当時の市広報紙=一部画像処理

  • 無効署名が多数に上り、埼玉県本庄市長リコール不成立を伝える当時の市広報紙=一部画像処理
 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件は、リコール活動団体の事務局幹部が偽造への関与を証言するなど全容が少しずつ明らかになってきた。民主主義を揺るがす不正はなぜ起きたのか。過去の同様の事件をひもとくと不正防止が難しい制度上の課題も見えてきた。 (河北彬光)
 丘陵地に広がる「早稲田大本庄キャンパス」がある埼玉県本庄市。五十六年前、大学誘致を巡るリコール運動が市を激震させた。
 誘致の遅れから市長の責任を問おうとリコール運動が始まり、活動団体はリコールに必要な有権者の三分の一を超える一万一千百八十九人分の署名を提出した。しかし、市選管が審査したところ、八割近くが同一筆跡などの無効署名だと発覚。実際は署名が集まらない焦りから六千人分の署名を偽造したことが捜査で判明し、計十四人が地方自治法違反容疑で逮捕や書類送検される事件に発展した。団体の代表者は懲役一年六月の実刑判決を受けた。
 当時の報道によると、団体は市役所の住民票の写しを使い、万年筆や鉛筆、ボールペンを使い分けて偽造を繰り返していた。
 逮捕された男性運動員の八十代の妻は「夫は他界し、詳しいことは分からない」とし...

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