本文へ移動

「コレステノン」がピロリ菌抑制  信大・中山教授ら発見

2021年4月17日 05時00分 (4月17日 05時00分更新)
会見する中山教授(左)と川久保講師=松本市の信州大で

会見する中山教授(左)と川久保講師=松本市の信州大で

 コレステロールの類似物質「コレステノン」が、胃がんの原因菌として知られる「ピロリ菌」の増殖を抑え、死滅させる効果があることを、信州大(本部・松本市)医学部分子病理学教室の中山淳教授らの研究グループが発見した。除菌が難しい薬剤耐性ピロリ菌にも効果を確認。ピロリ菌に対する新たな抗菌剤として、臨床応用が期待できるという。
 ピロリ菌は胃粘膜に生息し、胃がんや胃悪性リンパ腫の原因菌として知られる。保険適用で抗生剤を使って除菌するが、薬剤耐性菌「クラリスロマイシン耐性菌」の出現により、一次除菌の成功率は90%、薬剤を変えて行う二次除菌でも75%にとどまる。このため従来の方法とは異なる除菌方法が模索されている。
 研究グループが注目したのは、ピロリ菌の細胞壁に含まれる分子「CGL」。ピロリ菌の周囲にあるコレステロールを取り込んで作られ、菌の生存に重要な分子であることが分かっている。ピロリ菌と「コレステノン」を一緒に培養する実験を行ったところ「CGL」の産生量が低下。菌の増殖が抑制され、菌の形態がらせん状から球状に変形し、正常に運動できなくなったという。研究グループはこの結果から、コレステノンが菌の生...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報