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<プロが答える相談室> 「中高生にピル悪い」科学的根拠なし

2021年4月15日 05時00分 (4月15日 10時18分更新)
 中学生の娘のことです。生理痛が強く、生理前に体調も悪くなるため一生懸命に取り組んでいる陸上競技に支障が出ていると悩んでいます。一度近所の婦人科に受診をしたらピルを薦められました。インターネットで見るとあまりいいことが書いてありません。飲ませていいのか不安です。
 ピルは低用量ホルモン剤の総称です。日本では内膜症や生理痛治療のために保険診療で処方されるピルをLEP(レップ)、避妊目的のために自費で処方されるものをOC(オーシー)と呼んでいます。
 それぞれ数種類ずつありますが、微妙にホルモンの種類や用量が違います。ピルを内服すると排卵が抑制されるなどすることで生理の量、期間がぐっと減ります。よって生理痛がかなり軽減されます。また排卵を抑制することでホルモンのアップダウンが穏やかになるためPMS(生理前の不調)の症状も改善されることが多いです。
 インターネットをみると「ピルを飲むと不妊になる」とか、理由もなく「体に悪い」とか書かれていますが、科学的根拠はありません。生理痛を放置すると将来、内膜症という不妊症につながる疾患になるリスクが増えますし、PMSはせっかくの試合でいい成績が残せなかったり、受験で失敗したりと人生を左右することに関係することもあります。
 私のクリニックでも多くの中高生にピルを処方していますが、テストを体調よく受けられた、試合で良い結果が出せたなどいい報告を聞くことも多いです。まずは医師に相談し、最善の方法を選択してください。

【健康と性】回答者 伊藤 加奈子さん

 女性のための統合医療クリニック「ココカラウィメンズクリニック」(名古屋市東区泉1)院長。44歳。

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