本文へ移動

三国祭の山車巡行一部復活 大神輿は渡御を決定 来月19〜21日 規模は縮小

2021年4月14日 05時00分 (4月14日 09時33分更新)
今年の三国祭の内容について説明する佐々木宮司(右)と石丸会長=坂井市三国町の三國神社社務所で

今年の三国祭の内容について説明する佐々木宮司(右)と石丸会長=坂井市三国町の三國神社社務所で


 北陸三大祭りの一つで県無形民俗文化財の「三国祭」が、今年は神輿(みこし)渡御や山車巡行を一部復活させて五月十九〜二十一日に開催されることになった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年は規模を大幅に縮小した。今年も神事の縮小など制限は残るが、祭りの活気がわずかながら戻りそうだ。
 三国祭は江戸時代中期に起源を持つ三國神社(坂井市)の例大祭。同神社の佐々木智宮司と三国祭保存振興会の石丸博巳会長が十三日、社務所で今年の概要を説明した。佐々木宮司は「一年たてば元に戻るかと思っていたが、現在の状況を見ると元通りの祭りを行うのは非常に難しい」との考えを示した。
 武者人形山車は五基が奉納され、四日市、大門、上ハ町(うわまち)、滝谷の各区と三国祭保存振興会が担当。山車を地元にお披露目する「渡り初め」は昨年と同様、取りやめる。
 四日市、大門、上ハ町の三区は地区内に限って巡行。滝谷区は山車蔵での展示のみで、巡行はしない。三国祭保存振興会は、大神輿とともに旧町内を巡行する。山車に乗り込んでの囃子(はやし)方の演奏も復活し、感染対策を取りながらにぎやかな音色を響かせる。
 舟神輿の渡御は中止するが、台車に載せて引っ張る大神輿は感染対策を徹底すれば実施できると判断し、渡御を決めた。初の試みとして、継体天皇と大山咋命(おおやまくいのみこと)の二つのご神体を一つの神輿に奉遷するという。
 神事は参列者や来賓の数を減らして営む。例年は二日間行われる地元の女子児童による浦安の舞は、十九日のみ奉納する予定。
 露天商は出店せず、三国祭保存振興会が企画する各種イベントやシャトルバスの運行も中止する。石丸会長は「去年は全くできなかったのが、今年は少しできる。来年は楽しい祭りができるようになりたいという思いで、静かな祭りをしたい」と語った。 (畑明日香)

関連キーワード

おすすめ情報