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福島第一処理水海洋放出決定 「廃炉のため」根拠あいまい

2021年4月14日 05時00分 (4月14日 05時01分更新)
水の処理と風の処理 佐藤正明

水の処理と風の処理 佐藤正明

  • 水の処理と風の処理 佐藤正明
 東京電力福島第一原発の事故収束作業の大部分を占めてきた汚染水問題は、十三日の政府方針決定で浄化処理した水の海洋放出へ踏み切ることになった。東電や政府は「廃炉を進めるため」に放出処分とタンク解体による敷地確保の必要性を強調するが、根拠を見ていくと矛盾が浮かぶ。

■敷地

 福島第一には処理水をためるタンクが約千基あり、百三十七万トン分の容量がある。現時点の貯蔵量は九割を超える約百二十五万トンで二〇二二年秋ごろに満水となる見通し。東電や政府はタンクの増設余地は「限定的」とするが、本当に余地がないかはあいまいだ。
 タンクエリアは旧式のボルト締め型タンクを解体した跡地が一部残る。北側に広がる廃棄物置き場の敷地も活用できるはずだが、斜面が多く地盤も弱いとして消極的だ。
 敷地外での保管は、原発に隣接する中間貯蔵施設や、およそ八キロ離れた東電が保有する福島第二原発などが検討された。
 除染で出た汚染土を保管する中間貯蔵施設について、政府は当初の目的にないタンク建設となると、地権者の同意が必要で難しいと突っぱねた。福島第一以外は「移送ルートの自治体の理解が必要。急いでいるからできない」という。

■時間

 東電と...

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