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「頂上決戦」制した愛知のママさんボウラー丹羽由香梨「しんどかった」家族の支えに感謝【ボウリング】

2021年4月14日 06時00分

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優勝カップを掲げる女子プロボウラーの丹羽由香梨

優勝カップを掲げる女子プロボウラーの丹羽由香梨

女子プロボウリングの「頂上決戦」を愛知のママさんボウラーが制した。年間のポイントランキング上位が出場する日本プロボウリング協会(JPBA)女子オールスター戦が3月下旬に千葉県松戸市の北小金ボウルで行われ、プロ20年目の丹羽由香梨(38)=アソビックス=が公式戦初優勝。2人の子どもを育てながらの快挙に、今後は地元大会での優勝を目標に掲げた。
 2日間で計28ゲームを戦い抜いた末の栄冠。優勝が決まった瞬間の丹羽は、精根尽き果てていた。「必死すぎて、うれしさよりも『やっと終わった』というホッとした気持ちの方が強かった。しんどかった」
 24人が総当たりで戦う予選ラウンドは4位。上位5人で争う決勝ラウンドは苦戦を続けながらも勝ち上がり、決勝ではポイントランキング、獲得賞金とも3年連続1位の姫路麗を277―217で圧倒した。5フレームの9本と、10フレームの3投目の8本以外は全てストライクと圧巻の内容だった。
 昨年は決勝進出を懸けた試合で完敗した相手に雪辱。「姫路プロはすごい方なので気を抜いたらやられる。スコアを見ずに、狙ったラインを通すことだけを考えながら投げた」と振り返る、無欲の勝利だった。
 ここ数年は、年間を通して安定した力を発揮している。昨年も8試合のうち5試合でトップ10入り。JPBAの吉田文啓東海地区長は「最近はいつ優勝してもおかしくない状態だった」と話す。
 躍進の秘訣(ひけつ)は、小学2年の長女と幼稚園に通う3歳の長男の存在だ。遠征の時などは、自身と夫のそれぞれの両親に子どもの面倒を見てもらうことが多い。競技を理解できるようになった長女から「1位になってね」と送り出されると、「結果を残して帰らないと、と思うようになる」という。子どもの誕生日が近づくと、少しでも多くの賞金を目指す気持ちにもなるようだ。
 念願の初優勝を達成し、次の目標が明確になった。「2勝目が欲しい。地元で優勝したい」。残念ながら、今回のオールスター戦は無観客での試合だった。愛知県のボウリング場に集まった多くのファンの前で優勝カップを掲げるママの姿を、2人の子どもも待ち望んでいるに違いない。
▼丹羽由香梨(にわ・ゆかり) 1982(昭和57)年7月14日生まれ、愛知県豊明市出身の38歳。身長163センチ。右投げ。小学生でボウリングを始め、高校時代は国体に出場。高校卒業後はボウリング場に勤務し、2002年のプロテストに初挑戦で合格。3月のJPBA女子オールスター戦で初のタイトルを獲得した。家族は夫、小学2年の長女、幼稚園年少組の長男。

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